先日彼が、我が家にやってきた時の事
この日は泊まる予定で、来てました
夕食後、あまり面白そうなテレビ番組がなかったので、
いつもならYouTubeを見る所ですが、
泊まっていくので時間があるし、
たまには映画でも観ようかとなりました
彼は「何でもいいよ」と言ったので、
以前から観ようと思っていた映画を
アマプラで検索
友人からすごく良かった聞いていたので、
「戦場のピアニスト」を観る事にしました
私は全く予備知識なし
どんな内容か分からずに見始めました
見始めて分かったのは、あまりにも惨いシーンばかり
ナチスドイツによるユダヤ人への迫害
数々の虐待シーンや、
食べ物を求めて争う悲しい場面など
私にとっては、観るのは辛かったけど、
これは史実として知っておくべき事だと、
(実際に実話に基づいたお話しだと後で知りました)
しっかりと見ていました
彼はと言うと、最初はじっと見ていましたが、
途中から目をそらしたり、ソワソワしだして、
とうとう「悪いけど、今日は帰る」と言い出しました
そして、「見るに堪えない」
「この手の映画は、見たくない」
そう言い残し、そそくさと帰って行きました
私は唖然としながらも、「まあ、そうだろうな」と
ある意味納得
何せ、彼は惨いシーンやあまりにも悲惨な映画、
小難しい話しの映画は好まない
明るく楽しい映画
素敵な音楽が流れるミュージカル
そう言ったものが好みなのです
なので、彼の好きな映画は、
寅さんやサウンドオブミュージックなど
前に我が家にビデオデッキがまだあった頃、
ビデオテープの映画が何本かあって、
その中の「シンドラーのリスト」を一緒に観ようと誘ったけど、
「そういう映画は見たくない」と却下された事が
あと「オッペンハイマー」も
彼は観たくないと言ったので、私一人で観に行きました
そのくせ、戦争を描いた映画でも
「ひまわり」は好きなんです
彼が帰ったあと、一人で続きを観ていました
彼が観ていたところまでが一番悲惨で、
その後、主人公がドイツ軍の将校に助けられたり、
幸運に恵まれて生き延び、
終戦後ピアニストになるというハッピーエンドで終わりました
そして、エンディングで流れる素敵なピアノ演奏に
グッときました
彼からその後電話があり、
「さっきは悪かったね」
「どうしてもいたたまれなくて、観ていられなかった」
「だったら、観るのやめようと言ってくれれば良かったのに」
と私は言いましたが、それを言う気にもならなかったらしい
「で、あの後続き観たの」と聞かれたので、
「あの後は、もうあんな悲惨なシーンはなく、
とても感動的で良かったよ」
「そうか、それは良かった」
これからは、もうこの手の映画は
絶対彼とは観ないようにしようと決めました
ただ私ちょっと勘違いしてました
友人からすごく良かったと勧められていた映画は
「海の上のピアニスト」
これがいつの間にか私の中で
「船上のピアニスト」になり
そして「戦場のピアニスト」へと
まるで伝言ゲームのように変化していってました
今度は一緒に、この「海の上のピアニスト」を観ようかな