大型和食店だったので、大小様々な宴会がありました。
時代はまさにバブル、お金に糸目をつけない人達や、会社が、
連日のように予約してくれました。
高級店ならいざ知らず、居酒屋と和食店の間のような、
庶民的なお店だったにもかかわらず、
鯛の姿造りを中心とした、5,6千円から1万円くらいの宴会がバンバン入りました。
特に3階のカラオケ付き舞台付き大広間が人気で、
170名様まで収容できるので、大人数の宴会が遠方からも入りました。
忘年会シーズンになると、場所柄、運送会社関係の予約が多く、
気の荒い人達が多いせいか、そういった会社の宴会は、
たいてい最後はあちこちで喧嘩が始まり、流血騒ぎとなり、
パトカーや救急車を連日呼ぶ羽目に
しかも、そういった会社の社長さんは、最初の挨拶もそこそこに、
乾杯とともに、逃げるように帰っていきました。
後の始末は、残った真面目そうな幹部数人と、我々店舗のスタッフ。
毎年、大変な思いをしていましたが、
前年の騒ぎを忘れたかのように、毎年同じ会社の宴会が入りました。
初めは、ブラックリストを作っていましたが、
そういう会社が何社もあるので、リストを作るのをやめました。
あと、普通の個人名で100名位の宴会が入っていたのですが、
出勤してみたら、お店のまわりはパトカーと覆面パト、
そして黒塗りのベンツがずらりと並んでいて、
や〇ざさんの親分の出所祝いだったという事もありました。
そういう人達は、大人数で集まる場合、必ず県警に届け出しなくてはいけなかったらしく、
律儀に届出ていて、何事もなく宴会は終わったのですが、
(始めに料理を全部出して、後は声がかかるまで、部屋に入るなと言われました)
周りのお客様から、「お前の店は、や〇ざの宴会を受けるのか?」
「〇〇組と関係があるのか?」と、さんざん言われ、
やはり、予約の個人名を控えておいて、ブラックリストを作っていました。
(結局、毎回予約の名前が変わるので、意味なかったのですが・・)
他にも、割と有名な歌手の人のステージとか、
ものまねショーとか、カラオケ大会とか、
本当に色んな宴会がありました。
もちろん、法事や慶事の親族の会や、
友人同士の宴会、同窓会などもあり、
地域で愛される店舗だったと思います