離婚してすぐ、21歳でこの業界に
そして、入社して1年半ほどで辞めて、OLに戻り、
また、27歳で同じ会社に出戻って、福岡への転勤までして、
またまた福岡で退職して、
そして、また同じ会社の、地元の和食店で、
女将として働きだしました。
この20代から30代にかけては、仕事も自分の心も揺れ動き、
こんなはずではなかった、こんな仕事は私には合っていないと、
ずっと思い続けていたような気がします。
土日休みの、普通の会社員として働きたいと思いながら、
会社員(OL)になると、もっとバリバリ働きたいとか、
もっと収入を得たいとか思ってしまう・・・
また、そうしたタイミングで、何故かこの飲食チェーンに呼び戻される。
その結果、会社員とこの飲食店での仕事を、入ったり辞めたりしながら、
何度も繰り返してしまいました。
まわりの人からは、”あなたには飲食の仕事が天職だ、合っている”
とよく言われましたが、
私の本音は、天職は別にあると、ずっと思っていたせいかもしれません。
そのくせ、いったん飲食店で働きだすと、
スタッフの人たちにどんどん指示を出し、
お客様に笑顔を振りまき、
自分自身も、テキパキと動きまわってしまう。
また、そうやって働いている時は、すごく楽しかったのも本当です。
女将なのだから、部下に指示を出して、宴会のお客様に挨拶をしてまわるだけで、
後はじっとしてればいいのにとよく言われましたが、
なぜか、いつも一番忙しい場所にいき、動きまわっていました。
例えば、ピークの時のフロントに立ち、
お客様のお迎えとウェイティングの案内、そして客席への誘導、
宴会が始まる前のセッティングや、終わってからの片づけ、
宴会の入れ替えの指示や、大人数の宴会の料理の提供、
デシャップ(配膳代前)に料理がたまっていれば、
スタッフに指示を出したり、自身で運んだりと・・・
30歳になったばかりで、若かったせいもあり、
年上の仲居さん達や、調理場の人達に、
気を使っていたのも事実です
予約の電話を受けたり、予約帳の管理も女将の大事な仕事でした。
そして、コンパニオンの手配も。
もちろん、売上管理や日報の作成、
翌日の宴会のコース料理の打ち合わせとコース表の作成などなど。
そうした事務仕事をこなしながら、
女将として一番忙しい所にいなくてはいけないと思い、
500名以上収容の、この巨大な和食店で働き続けました。