高校を卒業して、財閥系大手企業に就職しました。

 

事務のお仕事は楽しく、友人もできました。

 

年に何回かの部署の慰安会(ハイキングなど)や忘年会、

会社(支社)全体の運動会、クリスマス会など、

今はない、古き良き日本的経営が当たり前のように慣習としてあり、

私も何の疑いもなく、参加していました。

 

会社のクラブ活動で、お茶とお花を習い、

社員食堂や、近くのレストランでランチを食べ、

会社の友人と、帰りにマックでフィレオフィッシュを食べる。

 

学生時代とは違った、ささやかな幸せの時間を過ごしました。

 

半年くらい過ぎた頃、

会社に出入りしている関連会社の男性から、声をかけられました。

 

偶然その人の電話をとったのですが、

「〇〇さん? やっと、直接話す事が出来た」と言われ、

「良かったら、今度ごはん食べに行かない?」と誘われました。

 

まだ19歳の私は、大人の男性からの誘いに舞い上がり、

そのまま付き合う事になったのです。

 

相手は、私より8歳年上で、少し軽めの男性。

車の運転が上手で、よくドライブに連れて行ってもらったのが、

ポイントの上がった点でした。