真面目な話の苦手な方は
また暇な時にでも読んでください

さて
憶えがありますか?
この門構え
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京都は、妙心寺より

塔頭の東林院についてお話させていただきました件に補足です

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いい感じでしょう
こういうの好きです

七草粥に続く十五日粥と言われる
小豆粥。

いただく前に通された沙羅双樹の庭が見える御座敷で出されたのがこちらの器
(菓子器と思われる。
利休より前のお茶席にこれに似た菓子器を用いましたね)


祝菓子と福茶(ですって、すてき。)

*松の雪
主菓子、小倉あん、小倉きんとん製
*結び笹
干菓子、和三盆製、松と共に縁起ものです
*昆布
古くは「ヒロメ」と呼ばれ広布と書く、
広くなるという意で現代の喜びに通ずるものです
*柿
嘉来に通じ万物をかき集めるという目出度い意です
*豆
厄払いの意と共にマメであることを感謝し、
健康に暮らせるようにの意味です
*くわい
良い芽が出ますようにとの願いです
*みかん(橙)
代々つづき栄えるの意です


福茶
元旦に「若水」で点てた茶に梅干、昆布、山椒などを入れて家族全員で戴くと、一年中の邪気を払い万病を除くと言い伝えられている。


梅湯
禅寺では和合のため一堂に会して茶菓を戴く礼式を茶礼という
朝の茶礼には茶菓を用いず、梅干に白湯を注いだものを梅湯といいます
口中の汚れを清め、心身の邪気を払うと共に保健のために最もよいと云われている


梅干
梅は寒中に開花し、雪や寒さにも決して節操を曲げないとして古くから尊ばれている。
梅干も老人の呼名にもなっているところから長寿を表すものとして喜ばれています

とのこと



やっとこたどり着きました
小豆粥登場です
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いくつかのおばんざいも、ひじきや昆布のふりかけも一緒でたっぷり

優しい香りとほのかな甘さでうっとりですよ
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ここでもう一つ
“さばについて”

飽食の時代にあって、私たちは衆生(生きとし生けるもの)に施すという心を、ともすれば失っているのではないでしょうか...。

禅寺では、食事の前に、般若心経と食事五観文などをよみ、自分の受けた食の中から少量のさば(生食・施食)を分ち、庭の木々などにそなえ、小鳥や小動物に施すという「さばの儀式」があります。
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みなさまもこの「さばの儀式」に参加し、施すという心を取り戻して見ませんか...。
「さば」は当院住職が、みなさまに変わって衆生に施します
食事の時、係の者が「さば器」を呈示します。
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(これね)

ごく僅か(米粒七ツほど)を分かち、施してくだされば幸いです。

ですってー

モズが食べに来るそうよ。


最後に
気になったでしょう
「食事五観文」

ついでなので載せときますね


一つには、功の多少を計り、彼の来処を量る。
食事にはいかに多くの人の手数と労力が費やされているか、その苦労を思い、天地自然の恩恵を忘れてはならない。

二つには、己が徳行の全欠をはかって供に応ず。
自分の人格の完成を目指し、また自分の務めを成しとげるために食事をする。

三つには、心を防ぎ、過貪等を離るるを宗とす。
食べ物に対して不平や不満を抱かず、飲み過ぎ、食べすぎの貪る心を起こさないよう、食事は心の修行である。

四つには、正に良薬を事とするは、形枯を療ぜんが為なり。
食事は、飢えや渇きを癒し、心身の枯死を免れる良薬と思って、決しておろそかに食べないという心、平和な気持ちで食する。

五つには、道業を成ぜんが為に、将にこの食を食うべし。
人として正しく生きることを成就するための食事であることに対して、反省と感謝の心を持ち、新たな誓いを心に持ち行うこと。

合掌


















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