人を納得させるは大変なんです。
大変だからプロなんです。
お金をもらうのは大変に決まっている。
血液型占いはなぜ流行るかというと。
血液型占い四つなんです。
それでプロとは八つからなんです。
なぜかというと。
八個以下のものは暗記できて誰でもできるんです。
血液型占いいくら流行っていると言ったって。
血液型占い詳しいんですと言ったって。
それで食っていけますかというと食っていけないんです。
八卦というのは八つあるんです。
八つからはプロの心構えがないとできないんです。
八というのはいっぱいという意味なんです。
奥、八て広がっているでしょ。
たかだか八卦だと思うけど奥がどんどん広がって大変なんです。
八百屋さんだって800種類あるって言うんです。
八ていうのは大変な数字。
多いという意味なんです。
ごはん食べるというのは大変なんです。
プロとは大変なものなんだ。
自分はサラリーマンでお金もらうんだったら。
生きていこうとすれば、サラーリーマンは大変なんです。
プロでなくても食えた時代がバブルと言うんです。
本当は不動屋さんだって。
土地買ってお金儲けて。
本当は大変なんです。
それが不動産屋でもない八百屋のおじさんだとか。
サラーリーマンでもこの土地買っていたら3倍になったとか。
そんな時代がバブルなんです。
今はどういう時代ですかと言ったとき。
プロしか食えないんです。
サラーリンマンとしてのプロ。
八百屋さんなら八百屋さんとしての本当のプロ。
薬屋さんだったら薬屋としてのプロ。
大変なんですじゃないんです。
いかにも口の仕事が大変に思われるかもしれないけど。
仕事とは全部大変なんです。
そんなことは当たり前なんです。
なんでも生きていくというのは大変なんです。
その中で私はこの仕事のプロですと旗上げた人が。
その説明をできなければいけないんです。
もちろんヤダと言って、買わない人もいます。
いいんです。
プロというのはそういうのを加味しているんです。
100やったら100上手くいくわけではないんです。
100やっても3つしか上手くいかないこともある。
7つしか上手くいかないこともある。
怒られることもある。
喜ばれることもある。
それでも淡々としてやり続けるんです。
ちょっとなんかあったら、やんなっちゃった。
バブルの時の商人だったらそれでも通る。
もう一回バブルに戻してくれと言ったって。
戻りませんよ。
不況こそは商人を鍛える。
だから時々この不況を耐えて耐えて生き残った人が。
また好景気になって伸びるんです。
わーと伸びると、それに伴ってわーと出てくる奴がいるんです。
これがバブルみたいに終わって。
不景気になったときに。
そういう人たちは落っこて行くんです。
事実上本物しか商いには残れないんです。
好景気の時に商売始めちゃった人はいっぱいいる。
でも通らないんです。
もともとプロというのは大変なものなんです。
社長の息子さんで。
6大学の一番いいところを出ている。
銀行にも信用がある。
社員も優秀である。
英語もしゃべれる。
仲間もいっぱいにいる。
それでも会社は潰れたというんです。
そんなものじゃダメなんです。
本当に大変なものなんです。
ボクシングと同じなんです。
親が世界チャンピオンでも。
子供は世界チャンピオンになれますかといって。
うっかり舞台に上げると袋叩きに合うんです。
こんなに部下がいるんだから。
社員がこんなにいるんだから。
息子には大丈夫だ。
ダメなものはダメなんです。
荒海を超えた親父だからついてきたんです。
それを息子だからって。
太平の世のバカ殿さまじゃないんだよ。
商いってそんなに簡単なもんじゃないんです。
商いは常に戦国時代なんです。
いつも戦国時代なんです。
その戦国時代を勝ち抜いていくんです。
難しいから食っていけれるんですよ。
近江商人が坂の上で天秤棒を担いで行くの。
よそはあそこは坂がひどいから、あそこだけは行きたくない。
だから、坂があるからヤダヤダと言うけど。
近江商人は坂が有難い。
この坂があるから他のやつは売りに来ないんだ。
この坂のおかげて生きていけるんだって。
捉え方なんです
どっちで捉えるかなんです。
楽なんかできないんです。
そういう時代なんです。
これから何十年というこういう時代が続くんです。
ここで生き残った人たちがまた話わくんです。
話だけはついでに偽物も出てくるんです。
偽物ばっかしはびこませないんです。
また潰れるんですよ。
だから今生き残らなければいけないんです。
たった4つぐらいの血液型占いで食っていける時代じゃないんです。
八という字を見てください。
本当に奥が広いんですよ。
突っ込めば突っ込ほど広がっていくんです。
本当に突っ込で突っ込んでいった人が何言うかというと。
60、70、80、90なって、人間国宝をもらった人が。
まだまだです。
まだまだ奥が深くて。
とてもいきわたらないんです。
未完成の魅力なんです。
完成しました。
日本人はすぐ完成させる。
ほら完成した。
ほらお客さん来た。
ディズニーランドは違いますよ。
いつも未完成なんです。
いつもどこか工事してますよ。
完成したって言わないんです。
だから魅力があるんです。
この人間はまだまだ伸びるんだ。
もういいって言わないんです。
だから、私はこれで完成しました。
これ以上は伸びないんだから飽きたよ。
どんなものでも飽きるんです。
ディズニーはそのことを知っているんですよ。
日本で一番お客が来ているのに、まだがたがた直しているんですよ。
人間国宝もらったような人がまだですよと言うんですよ。
人間国宝をいただけないような人間に限って。
いいんですよと言うんです。
これぐらいで十分ですよと言うんです。
でも客は十だと思ってません。
私たちは永久に未完成なんです。
だからまだまだ行くんです。
行くしかないんです。