「起業には、つよい興味がある。が、しかし今すぐやれるかと言われると自信がない。」

 

「いつか起業使用と思っていた。ただ、真剣に考えるきっかけがなかった。」

 

「将来にチャンスがあれば、と思っている。」

 

「もう既に起業しているが、もう一度土台を見直そうと思っていた。」

 

「起業してみようか、やめようか、正直迷っている。」

 

「すぐに」「かんたんに」「らくらく」起業できる! という本や情報がインターネット上にあふれています。

 

更に、「失敗しない起業法」なんていう本まであります。

 

最初に結論から言います。

 

「すぐ・かんたん・らくらく」で起業はできます。

 

しかし、その起業が成功するか、失敗におわるかは、別の話です。

 

「失敗しない起業法」なんてありません。

 

起業された方は、雇われている時より、熱心に、しかもトイレの中でも、お風呂の中でも、頭の中がいっぱいで、眠れぬ夜を過ごしながらどうやって、やっていこうかと知恵を絞っています。

 

それでも、現実は1年持たずに、廃業してしまう企業家・会社が多くあります。

 

安易で準備のない、突発的な起業はやめたほうがいいと思います。

 

起業するのなら、成功する確率を少しでも高くする「努力」と「準備」が必要です。

 

一時しのぎや、小手先の方法論があふれていますので、そう思われてもしょうがないでしょう。

 

しかし、本当のことなので「努力」と「準備」なき起業は、起業できてもすぐ立ち行かなくなる可能性が高いですよという話をします。

 

成功する起業ができるかどうかは、「運」「タイミング」「人との縁・巡り合わせ」はもちろんの事、強烈な願望と揺ぎ無い意志。

 

そして、①自分に必要な能力が身についているか、②起業前に考えるべき事を考えているか、という最低限度の「準備」や「仕込み」が最重要のポイントになります。

 

起業もビジネスも、「計画」通りは行きません。

 

綿密な「計画」を経てた方が成功するわけではありません。

 

しかし、ビジネスや商売を成長させていくには、「準備」や「仕込み」が必要不可欠です。

 

成功を持続する商売やビジネスは、表面にでてくる、儲かった、儲かった、という華やかな話の裏には、頭を使った、手間のかかる「準備」や「仕込み」が必ずあるものです。

 

人は学習する動物です。

 

子供の頃、TVをみていて、宿題をやりなさいとお母さんに怒られた時、「わかっているよ!今やろうと思っていたのに!」とこう言ってましたね。

 

実は、「わかっていた」のは本当ですが、「今から宿題をやろう」とは思っていなかったはずです。

 

夏休みの絵日記を、最終日までほったらかしにしていて、カレンダーを見ながらその日あったことと、お天気記号を思い出しながら無理やり仕上げたはずです。

 

「大切だ」「やろうと思っている」事は、このようにして先延ばしされてしまいます。

 

夏休みの絵日記のように、急に、つじつまをあわせて仕上げるほど、起業は簡単ではありません。

 

もし過去に、先延ばしして成し遂げられないことがあったなら、起業しようという思いだけは先延ばしすることなく、せめて準備だけでも早めに始められることをお勧めします。