辺見庸著
「水の透視画法」は

わたしたちは
どう生きるべきか?

といった安易な答えは
一切書いてありません。

☆幸せは日々の中に☆-SN3J1969.jpg

著者が日常の中で
感じたこと、考えたことの断片を
文学的な彩りでつづったものです^^


少しペシミスティックな香りがして
難しい部分もありますが

読んでいると

著者に

「もっと思考せよ」

と問いかけられているようで
ハッとしたりします^^



以下、一部を引用しますね。





P78
~兆し、うたかたの日々
[2008年9月]より~

なにかがおかしい。世界同時株安と未曾有の景気後退が進行中である。
米国の株価大暴落(1929年)にはじまった大恐慌よりもさらに根のふかい“経済の破滅”がこのさきにまっている、と予測する専門家もすくなくない。
だがこの国ではさほどの危機感はない。
明日は今日のつづきという精神のイナーシア(慣性、惰性)が支配している。お笑い番組全盛のよし。
よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて……である。
政治家たちは平気で笑う。気候にせよ経済にせよ国際にせよ、百年来はじめてという大変動が兆しているにもかかわらず、きたるべき破局の相貌をだれも知らず、おそらく、あまりにも怖いものだから思いえがこうともしない。
そぞろ虚しいうたかたの日々を、テレビとともにたた他人事(ひとごと)のようにヘラヘラ笑って生きるのみなのである。

引用おわり





3年前に書かれたこと…

世の中の動きを見ていると
どんどん現実になっていますね。


じゃあ
わたしたちは
どうすればいいの?


明確な答えはありません(^_^;)


だからこそ

わたしたちは
どこにむかって生きてゆけばいいのか
漠然とした不安にかられます。


そして
不安から逃げ出したくなり

見たくないことには
見てみぬふりをして

日々をごまかしながら
惰性で生きてしまう。


そうすると
心が虚しくなって
生きている実感に
乏しくなりますよね^^;


テレビやネットなどからの情報は
受け身になりがちで

思考停止させる装置のような
気がしたことがありますが

良い書物と向き合う時は
著者と対話しながら
じっくり思考できます^^

やっぱり
生きている実感って

自らの意思で思考することで
得られるのではないかしら~^^