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先日、映画 Vidal Sassoon(ビダルサスーン)を観てきました☆
タイトルは、Vidal Sassoonの名言です 笑

ホンマの名言は、こちらです。

美容業界を変えたかった
当時は芸術の域に達していなかった
美容を新しいアートにしたかった
by Vidal Sassoon


感想は、Vidal Sassoon=変子です 笑
でも、美容師さんじゃないと映画面白くないです。
美容師さんだとわかるわーってなります。

すごい人って変わってますね
わりと無茶してます。

仕上がりが気に入らないとブラシとクシを投げてどっか行ったり
お客さんが髪を触ろうとすると手をクシではたいてみたり
カウンセリングで後ろに流したいと言ってるのに、
完全スルーで前に流してたり、耳切ってみたり、
ハサミ投げて天井突き刺してみたり 笑

どんだけ怠慢営業やねん 
カリスマになりたかったらそれぐらい
しないとダメですね 笑

一般の方は、Vidal Sassoonと言えばシャンプーを思い出すと思いますが
我々、美容師からすれば必ず一度は通る道です。

逆に知らない美容師さんがいればモグリだと断言できるほど
メジャーなお方です。

はるか昔まだ学生だった頃、美容師にもなっていなくて、
なんの知識もなかったのだけれども、
美容専門誌のボブ特集をはじめてみた時、
鳥肌が立ったのを覚えています。
(実家美容室です☆)

今でも白黒のフィルムが脳裏に焼きついて離れません。
その根源になっている人が、Vidal Sassoonです。

僕がカットにのめり込んだのも
Vidal Sassoonの作った直線的でエッジの効いたデザインがあったからです。

当時、私がスタイリストとしてカットをはじめた頃は、
髪を軽くする「スキ」や「ドライカット」が主流で
ブラントラインはあまり好まれていませんでした。

しかし、今だから言えるのですが、
きちんとベーシックを切れる美容師が
あまりに少なかったように思います。

なんとなく軽くしてスタイルを作っている感じでした。
時代的に、美容師がカリスマカリスマと
もてはやされていた時代でしたから
感性や直感に頼った・・・
悪く言えば偶発的にできるデザインで再現性がありません。

一緒に働いた美容師さんもあんまり知らないと思いますが
実は、高校生の時に、萩原宗カットスクール、
川島文夫カット講習に参加させていただきました。
その根源にあるのが、Vidal Sassoonのカット理論です。

なので、生意気ながらカットベーシックの基礎理論は
アシスタントの時に、すでに習っていました。
(完璧にできてたわけじゃないですよ、今でも勉強中です☆)

アシスタントの時は、ひたすら
早く切りたい、早く切りたい、俺に切らせろ!っと
イライラしてたのを覚えています。

この映画のように美容関係の偉大な方の情報に触れると刺激的ですね
60年代から始まり、現代でもデザインが色褪せないのがすごいと思います。

Vidal Sassoonが84歳で亡くなる前に言ってた言葉です。

私には、結局カットしかなかった
by Vidal Sassoon


美容の仕事は好きですが、自分は正直、彼ほどの熱意はないと思います。
しかし、この人生の中で、ナニかに熱狂し、人生の後半でこのような言葉が
言えるようになりたいですね

まだ旅の途中です