まだ熄えることのない灯りを信じて

                                     
                                     
            舞台から舞台へ
           探していたものが形を変えてゆく日々       
          街の灯りは今も賑やかなのに
         君の瞳は日増しに翳りを見せる
        路地裏から吹きつける ぬるい風が
       横切る車に立ち消される時
      脚を引き摺りながら歩く君に疲れを知らせるように      
     子供の頃を憶い出す謡が流れてくる              
    コートにかさばるバッグを抱えながら
   駅の自動改札に伸ばす指先が かじかむ               
  休息の場所もないけど まだ熄えることのない灯りを信じて
 自分にできることだけをやり続ける君の瞳は真っ直ぐなままに ---------------- 
替わることを拒む時 …それは 
 自分にいちばん欠けてる部分を微かに気づいた その瞬間を忘れた時
  替わることができないと思い込んでる時 …それは           
   過去の事実の一つ一つを想い越し 開き直る弱さを見せつける時    
    あるいは否定できない事実を曲げて匿すように
     許せない自分の存在を疑いながら生きてしまう無意識……
      そしてその苦しみが肉体の苦しみを超えた時
      「それは無理だ」と心の解放までも拒んでしまう
      どこが いちばん苦しくて 何が自分の中で許せないのか
     そのひとつひとつに整理がつかぬほど
    混乱し 自分を追い詰めかけた時
   見るもの聞くもののすべてを疑ってしまう
  どうしても可能性を秘めていた自分を忘れられず……
 雨の日に遣う傘も錆びてきたけど まだ熄えることのない灯りを信じて
自分にできることだけをやり続ける君の瞳は真っ直ぐなままに ----------------
 

                                     
                   

 

taken from ”BAD LIFE