感想・要約


翻訳された文章なので読みにくい部分はあったが、説明と具体的な事例を繰り返す構成だったので理解しやすかった。


この本を読むまでは精神的な意味での自己防衛は不健全なものだと思っていたのだが、幼少期には最適な対処法であることが多いのだという。


子供はまだ心も弱いし、本当の自分を抑えて養育者などに従って依存していないと生きていけないからだ。


しかし、大人になってもそのまま同じ防衛戦略を自動的に発動してしまうのは人間関係や自分自身の理解の妨げになってしまうので取り除いたりコントロールできるようにならなければいけないということだった。


自己防衛をするようになる原因は、悲しみや苦しみなどの感情を受け止めてくれる人が誰もおらず、その感情を心の奥底に隠して本心とは異なる言動を取るしかない状況に置かれることだ。


それを繰り返すうちに自動的に自己防衛をしてしまうようになり、自分の感情を抑えていることに気づかなくなってしまう。


完璧な親など存在しないから、多かれ少なかれ子供の頃に悲しい思いを押さえ込んで自己防衛をする状況に置かれたことがあるのが普通だという。


自己防衛を取り除く最初のステップは、自己防衛をしていると自覚すること。


そうすると次のステップとして怒りがわいてくる場合も多い。


子供の頃に感情を受け止めてくれなかった養育者などに対する怒りだ。


注意するのは、この怒りは本当の感情を隠しているものなのでカウンセラーなどの支えになってくれている人以外には伝えないこと。


怒りを十分に感じたあとは最後のステップとして悲しみや苦しみなどの本当の感情が現れてくる。


子供の頃の弱い心では受けとめきれずに隠してしまった感情だが、大人になった現在ではうまく乗り越えられることに気づくはずだ。


こうして悲しいなどの感情を感じたときに自動的に自己防衛が発動してしまうことはなくなる。



 

 



 

 


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