士業・コンサルタントの皆様、変化の激しい現代社会において、どのように顧客と向き合い、信頼関係を築いていますか?

テクノロジーの進化、社会構造の変化、価値観の多様化… 私たちを取り巻く環境は、目まぐるしく変化しています。

時代変化の具体例:テクノロジーの進化を中心に

少し前まで、コミュニケーション手段は電話やFAXが主流でした。しかし、今はどうでしょう?Eメール、チャット、オンライン会議など、多様なツールが使われています。業務においても、手書きからPC入力へ、そろばんから電卓へ、そしてAIの活用へと、効率化が進んでいます。

これらの変化は、私たち士業・コンサルタントの業務にも大きな影響を与えています。情報収集や分析は効率化された一方で、顧客のニーズはより複雑化し、多様化しています。

変化に対応するために必要な能力

変化に対応するためには、従来の知識やスキルだけでなく、新たな能力が求められます。

  • 変化対応力、適応力:変化を恐れず、柔軟に対応する力

  • AI活用力:AIを使いこなし、業務に役立てる力

  • 創造力:AIでは代替できない、独自のアイデアを生み出す力

  • 共同作業力:多様な専門性を持つ人々と協力し、成果を出す力

これらの能力に加え、特に士業・コンサルタントの方々に意識していただきたいのが「心理」と「聴く力」です。

士業・コンサルタントに特に求められる「心理」と「聴く力」

テクノロジーが進化しても、人間関係の本質は変わりません。顧客が本当に求めているものは、単なる情報やアドバイスではなく、深い理解と共感に基づいた解決策です。

「聴く力」とは、相手の言葉に耳を傾けるだけでなく、その背景にある感情やニーズを理解する力です。顧客自身が気づいていない潜在的な課題や悩みを引き出し、真のニーズを理解することが重要です。

「心理」とは、顧客の心理状態を把握し、信頼関係を構築する力です。顧客の不安や期待を理解し、安心感を与えることで、より深いレベルでの問題解決を支援できます。

AIが急速に進化しているからこそ、人間にしかできない心理的アプローチが重要になります。

「聴く力」を鍛えるために

聴く力を鍛えるためには、

  • 相手の話に注意深く耳を傾ける

  • 相手の言葉だけでなく、表情や声のトーンにも注意を払う

  • 質問を通じて、相手の考えを深掘りする

  • 共感の言葉を伝え、相手の気持ちに寄り添う

などのトレーニングが有効です。

まとめ:変化の時代を生き抜くために

変化の時代において、士業・コンサルタントが顧客から選ばれ続けるためには、従来の知識やスキルに加えて、「心理」と「聴く力」を磨くことが不可欠です。

テクノロジーの進化を積極的に活用しながらも、人間としての強みを最大限に活かし、顧客との深い信頼関係を築いていきましょう。

変化を恐れず、常に学び続ける姿勢を持つことが、変化の時代を生き抜くための鍵となります。

 

コンサルティングの現場では、クライアントとの限られた時間の中で、いかに深く本質的な議論ができるかが重要です。そのために、話の流れを整理し、要点を的確に共有する板書は、非常に有効なツールとなります。

「上田さんは、どうしてあんなに素早く、的確に議論を整理できるんですか?」

コンサルティングの現場で、クライアントからよくいただく質問です。

本日は、私がコンサルティングの現場で実践している、議論の質を劇的に向上させる板書術について、その秘訣を公開します。

コンサル現場で差がつく板書術:核となる技術の深掘り

私の板書術の核心は、単なる記録を超え、議論を「構造化」し、「可視化」する独自の技術体系にあります。それは、クライアントとの対話から真の課題を抽出し、共有するための、精密かつ創造的なプロセスです。

まず、「マインドマップを活用した『本質』キーワード抽出」では、クライアントの発言を深く傾聴し、その背後にある意図、感情、文脈を徹底的に理解することから始めます。議論の表面的な言葉に留まらず、その根底にある「本質」を捉え、構造化に不可欠なキーワードを選び抜きます。これらのキーワードは、単に名詞に限定されず、議論の核心を突く動詞や形容詞も含まれます。

次に、「単語と単語のつながりで『構造化』する技術」では、抽出されたキーワードを論理的な線で繋ぎ合わせ、議論の全体像を視覚的に表現します。キーワード間の関係性を、「原因と結果」「要素と全体」「目的と手段」といった明確な繋がりとして示すことで、複雑な議論も一目で理解できる「構造」として把握できるようになります。このプロセスを通じて、議論の抜け漏れや重複を防ぎ、より深い洞察を促します。

そして、「キーワードをリアルタイムで『記録・文書化』する同時処理」では、議論の要点を記録しながら、その場で構造を把握し、必要に応じて文章化します。構造化した情報を基に、議論のポイント、論点、決定事項などを明確に記録し、クライアントが後で振り返ることができるようにします。この「見える化」により、クライアントとの共通認識を深め、認識のズレを防ぎ、議論の成果を最大化します。

これらの技術を組み合わせることで、議論の内容をリアルタイムで整理し、クライアントの思考を深め、合意形成を促進します。私の板書術は、単に情報を記録するだけでなく、議論を「構造化」し、「可視化」することで、コンサルティングの質を飛躍的に向上させるための強力なツールなのです。

コンサル現場で役立つ板書術習得の3つのステージ

コンサルティングの現場で役立つ板書術を習得するためには、以下の3つのステージを段階的にトレーニングすることが重要です。

  1. クライアントの言葉から本質を理解し、キーワードを引き出す:

  • まずは、クライアントの話を深く理解し、議論の本質を突くキーワードを抽出する力を養います。

  1. 議論の構造をキーワードで表現する:

  • 抽出したキーワードを、マインドマップやメモに記録し、議論の構造を整理する練習をします。

  1. 議論の要点を文章化し、クライアントに共有する:

  • 記録したキーワードを、文章として組み立て、クライアントに議論の要点を共有する練習をします。

コンサル現場で即使えるトレーニング方法

  • 実際のコンサルティング事例を用いたキーワード抽出トレーニング:

  • 過去のコンサルティング事例の動画や音声を聞き、議論の本質を突くキーワードをマインドマップにまとめる練習をします。

  • クライアントへの報告書作成を想定した文書化トレーニング:

  • コンサルティングで出たキーワードを使い、クライアントへの報告書を作成する練習をします。

  • トレーニング期間の目安:

  • コンサルティングに特化した板書術は、マインドマップの基礎があれば、約3ヶ月のトレーニングで習得可能です。

コンサル現場での板書術の応用

板書術は、コンサルティングのあらゆる場面で活用できます。

  • 初回ヒアリング:

  • クライアントの課題を整理し、共有する。

  • 課題分析:

  • 議論の構造を可視化し、本質的な課題を明確にする。

  • 解決策の提案:

  • 提案内容を整理し、クライアントの理解を促進する。

  • 進捗管理:

  • プロジェクトの進捗状況を共有し、関係者間の認識を一致させる。

読者へのメッセージ

コンサルティングの現場で差がつく板書術を習得することで、クライアントとの議論をより深く、本質的なものにすることができます。ぜひ、コンサルティング事例を活用したトレーニングに挑戦してみてください。
 

著者プロフィール

上田誠司:聞くプロコンサルタント。3万人が受講した傾聴コミュニケーション「Mindwork」をベースに、経営者の「考える時間」と「ホームドクター」として、本質的な課題解決をサポートしています。

関連講座:聴くプロコンサルタント養成講座、Mindwork企業研修

 

コンサルタントとして活動していると、クライアントから「全然話を聴いてくれない」というフィードバックを受けることがあります。あなたには、そのような経験はありますでしょうか?

私自身、過去に同じような指摘を受け、深く反省した経験があります。

なぜ、相手の話を「聴けなかった」のか?

それは、私自身のコンディションが整っていなかったからです。

コンサルタントにとって「聴く」とは?

「聴く」とは、単に相手の言葉を耳にするだけでなく、その言葉の裏にある真意や感情を理解することです。

しかし、自分の心身が乱れている状態では、相手の話に集中できず、表面的な言葉しか捉えられません。

コンサルタントは、常に最高のパフォーマンスを発揮するために、自己管理を徹底する必要があるのです。

スポーツ選手と同じ?コンサルタントのコンディション管理

スポーツ選手が試合前にコンディションを整えるように、コンサルタントもセッション前に心身の準備が必要です。

  • 心の準備: 感情をフラットな状態にし、先入観を持たずに相手の話に耳を傾ける

  • 体の準備: ストレッチや深呼吸でリラックスし、集中力を高める

これらの準備を怠ると、相手の話を適切に理解できず、質の高いコンサルティングを提供できません。

7つ、8つのことを同時にこなすコンサルタント

コンサルタントの仕事は多岐にわたります。クライアントの話を注意深く聴きながら、

  • 会話の内容を理解

  • オウム返し

  • 要約して共有

  • 質問を準備し適切な質問を投げかける

  • 全体俯瞰をしながら状況把握

  • メモをしながら、自分も考える

  • 解決策を検討し 事例の提示を準備

といったように、常に複数のことを同時進行で行っています。

だからこそ、少しの体調不良や心の乱れが、パフォーマンスに大きな影響を与えるのです。

「聴けない」コンサルタントにならないために

クライアントから直接フィードバックを受ける機会は稀ですが、常に「自分は聴けているか?」と自問自答する必要があります。

コンディション管理は、コンサルタントの必須スキルです。

今日からあなたも、セッション前の準備を習慣化し、常に最高のパフォーマンスを発揮できるコンサルタントを目指しましょう。

最後に

この記事を読んで、少しでも共感したり、新たな発見があったりしたら、ぜひ試してみてください。

あなたのコンサルタントとしての成長を、心から応援しています。