今思えば…


あれはきっと平均律ではない純正律に調律された音だったのかもしれない


初めて訪れたスウェーデン

首都ストックホルムに1週間ほど滞在した時のこと

街をぶらついていると

どこからともなく聴こえてくる音色に惹かれて

音の鳴るほうへとフラフラ歩いていった


すると小さな教会の空いてる扉の向こうから

どうやらその音が聞こえてくるのだった


それはいまとなっては記憶が曖昧なのだが

おそらくパイプオルガンで

聞いたことのない曲が奏でられていた


初めて聞くメロディなのに

どこか無性に懐かしい

歓喜で心が震える…そんな音色だった


純正律


多分、そうに違いない

いまなら断言できる