【 全9回 】私を諦めたくなかった
〜 片付けの先にやっと見つけた私の輪郭 〜
今では片付けを教えていますが、
「なんでそれをやっているんですか?」って
聞いてくださる方が多いです。
片付けられない方が抱えているお悩み、
実は片付けのことだけじゃないこと多いです。
私もその内の1人でしたね、今思うと。
その時の話、まとめます。
同じような方の役に立てるといいな
第1回|片付けたいんじゃなかった
わたし、ほんとうは
片付けたいんじゃなかったのかもしれない
そんな風に気づいたのは、
下の子が幼稚園を卒園するタイミングだった。
小学校にあがるとはいえ、まだまだ手はかかるし、
上の子はちょうど中学に進学する年。
環境の変化に向き合う子どもたちのそばに、
もう少し居てあげたい――
そう思う気持ちも確かにあった。
だけどそれと同時に、
心の奥では別の感情がふくらんでいた。
「わたしだけが取り残されてる気がする」
なんていうか…
寂しさと焦りのようなもの。
みんながそれぞれの世界に向かって歩き始めているのに、
わたしだけが“家にいる役割”を与えられたまま…
動けずにいるような。
自分のこと頑張れてない気がして
でも、家族はやりたい放題で
わたしがバランスを取っているから
何とか成り立っているのに、
それを誰にも気づいてもらえていない。
そのうち、夫にこんなふうに言われた。
「外で働いてないからだろ」
なんなんだろうこの言葉。
悔しかった。虚しかった。
でも、言い返せなかった。
それが日々の家事育児と並行して積み重ねた
「わたしの時間」のすべてだったのに。
それを「何もしてない」と見なされたってこと?
何よりも心を冷たくした。
わたしはいつも、誰かの機嫌を守ってたのに。
子どもの選ぶこと、舅姑の言うこと、夫の希望。
それに従って、保って、
みんなの顔、穏やかだったじゃない。
疑問に感じても「それでいいんだ」って
自分に言い聞かせてきたのに。
誰もわかってないじゃない、そのこと。
気づいたら、自分の「好きなもの」
わからなくなっていた。
「何食べたい?」って聞かれても、
誰かの食べたいものを答えていたし、
「どこ行きたい?」って聞かれても、
誰かの行きたい場所でよかった。
自分の気持ちの居場所はどこにもないような。
片付け?
片付けられなかったわけじゃない。
片付けはしてた。
でも、どこかチグハグで、好きな景色ではなかった。
片付けても、満たされてはない。
本当に変えたかったのは、
暮らしじゃなくて――
わたし自身だったのかもしれない。
ここまで来て、ようやくそのことに気づいた。
この連載は、私が「片付け」を通して
本当の自分と向き合っていった記録です。
「私も変わりたい・・・」
「このままじゃ嫌だ・・」と感じた方へ。
公式ラインでは片付けにまつわる情報や
イベントもご案内しています。
登録してね。
片付けのコツがわかるシートもプレゼント中!
あなたが、あなた自身を大切にできる
そんな毎日になりますように・・・
次回は・・・
第2回 取り残されたのは、私だった
です。次回も読んでみたい方はブログフォローしておいてね!