4月23日放映の「プロフェッショナル」を録画で観ました。

プロフェッショナル仕事の流儀 運命の1冊、あなたのもとへ

 

いつも録画番組は倍速で観るんですけど、これはなぜか最初から当倍速で。この一万円選書のことは、以前から気になっていたけれど、依頼するほどの行動力はなく今日に至っています。

 

一万円選書とは、この北海道のいわた書店店主である岩田さんが、予算一万円(送料込)で、その人に合った本を選んで送ってくれるというもの。いま3,000人待ちで、年に数回、抽選で募集しているとのこと。

 

おだやかな表情、声の調子、ちいさなつぶやきに、温かいハートと深い思索が伺われます。

もう60代後半だという岩田さんが、早朝エアロバイクを漕ぎながら本を読んでいる姿には、これぞ100年ライフのお手本!とショックすら覚えたほど。天井まである本棚の前でエアロバイク!

 

サラリーマンをやめて家業を継いだ岩田さんが、一万円選書にたどりつくまでのストーリー。

そして、アンケートを元に会ったことのないたった一人のために、オーダーメードのセレクションをするプロセス。

圧巻は、近くの町の中学校の蔵書入れ替えのための依頼。さすがプロフェッショナル、ストーリー出来すぎでしょ。

 

一投入魂という言葉があるけれど、おすすめの一冊一冊に、岩田さんの生き様が詰まっているように感じました。番組では「バトン」とも表現されていました。

 

実は、番組で紹介されていた何冊かの本を、ネットで検索してみたんです。そしたら、図書館はリクエストの山だし、Amazonは品切れで1-2ヶ月待ち。新刊ではないので、明らかにこの番組の影響かと。実際、Amazonの関連書籍は、同じ番組で紹介されていた本がずらり。みんな考えることは同じでした(笑)。

 

でもね、それを見て思うのは、確かに「短絡的に飛びついた」ともいえるけど、みんな岩田さんみたいな方に全身全霊でおすすめされたいんじゃないかなってこと。読書人口は減り続けているだろうから、リアル先輩や友人、家族から本をおすすめされる機会も減ってるかもしれない。でも、こんな先の見えにくい時代だからこそ、人生に迷うし、そんなときに

 

「本は、人生の味方」

 

って言われて、いつもの自分とはちょっと違う一冊を手にして、明日また一歩を踏み出したい。

そんな風に考える人は多いんじゃないかな。

 

読みたい気持ちはあるし、

書店やネット上には、たくさんたくさん本があるけど、逆に選べなくなってるのではないでしょうか。

 

確かにちょっとした暇つぶしにはインターネットで十分かもしれない。

でも、自分と向き合い、過去の作品という人生の先輩と対話し、もがく時間はいつの世にも必要なんじゃないかな。

 

書店や出版社の「公式」なメッセージは、「本は売れない」と言います。

でも、この番組を観て、そして軒並み品切れのAmazonのページを見るにつけ、「売れない」それってほんとなの?と感じてしまうのです。岩田さんを超えるような熱い気持ちで、自社の本をおすすめしてますか?ってきいてみたいのです。

 

岩田さんの選書が3,000人待ちになってしまうのは、彼の生き様とエネルギーでチャージされたいってことなんじゃないかなと思うのです。

 

ここのところ、少し読書の時間をまた作れていて、本に気持ちが向いているタイミングでのこの放映。本を通して、自己や作者と対話する。そんな読みごたえある本も読んでいきたいな、と改めて思いました。