住まい方は生き方である -3ページ目

住まい方は生き方である

常日頃「住まい方は生き方である」なぁ・・・と考えている
鹿児島県伊佐市在住の一級建築士のオヤジが何かしらつぶやいているブログ

限りある資源を大切に使うことは、現代社会にとって、大きな課題です。

その重要性は、年々ますます高まってきました。

建物についても資源を無駄にしないための環境性能が求められるようになり、その環境性能のことを「省エネ基準」という表し方をします。

この春から2,000㎡以上の建築物においては、一定の省エネ基準に適合することが求められます。

2015年現在では300㎡未満の小規模建築物については努力義務となっていますがこれは段階的に適合義務とし、2020年には完全に義務化されます。

 

経済産業省資料
低炭素社会に向けた住まいと住まい方の推進に関する工程表
http://www.meti.go.jp/press/2012/07/20120710002/20120710002-2.pdf

国土交通省資料
住宅・建築物の省エネ基準適合義務化に向けた工程表(案)
http://www.meti.go.jp/committee/summary/0004688/002_02_02.pdf



現在示されている省エネ基準を簡単に説明すると・・・・

新築住宅を作る際には「夏の冷房時に27度、 冬の暖房時に20度」を保てるように断熱化をはかること、一次エネルギー消費量が一定の枠内におさまるように設計すること

とされています。

 

簡単に、とはいってもいきなり「一次エネルギー消費量」とか聞きなれない単語が出てきます。

一次エネルギー・・・とは、自然から採取されたままのエネルギー源のことで

具体的には、石炭、石油、天然ガス、水、地熱のことです。

また、ウラン鉱山から採れるウランを燃料として用いる原子力を、政府は「準国産エネルギー」と位置付け一次エネルギーとしてカウントしているので、原子力も一次エネルギーとなります。

余談ですが、一度利用しても再生可能な枯渇しないエネルギー源のことを再生可能エネルギーといい、水力、太陽光、太陽熱、風力、地熱、波力、バイオマスなどをいいます。

 

さて、住宅では一次エネルギーをそのまま使用することはありません。

実際の生活では電気やLPガス、都市ガス、灯油、ガソリンなどに加工されたものをエネルギー源として使用しているわけですが、

いろんな形で消費しているエネルギーをとりあえず、一次エネルギーに置き換えてどんだけ使ってんのか数値化して、その数値を一定以下に抑えるような家を造りなさいよ。というのが、省エネ基準の趣旨となります。

 

これは社会の省エネルギー化を進めるうえで、とてもいいことを言ってると思われがちですが、

実は、すごい勘違いされているというか、忘れられていることがあります。


・・・・・・・・・つづく。







吹抜・勾配天井は頭の上に広い空間ができて、豪華な感じです。

しかし、ただ空間を広げたいだけで何の工夫もなく天井を上に上げてしまうと、冬の場合温かくなった空気はすべて上に上がってしまうから、足元が冷え冷えすることになります。

また屋根がグラスウールを敷き込んだだけの断熱だと、熱された屋根の厚さがダイレクトに伝わってきて、思ったほど涼しくない、むしろ暑い!!ということになります。


吹抜を作るときには、まず外側に遮熱層、その下に通気層、さらにその下に断熱層をつくると
屋根からの熱の出入りを防ぐことができます。


吹抜けの先に窓をつけると、熱を逃がすことができるので、夏の暑さを和らげることができます。ただし、風の入り口出口の検討を怠るとうまくいきません。

勾配天井では、温まった空気は天井の流れにそって上にあがり対流し、やがて下に降りてきて、という空気の循環を生むことができます。




遮熱層、通気層、断熱層、また勾配天井がそれぞれ何のために施工されているのかを
説明できる業者さんを選ぶとひとまず間違いないでしょう。

仕上材がもみの木だとさらに快適に生活できると思います。



私が住宅に力を傾ける理由。

それは、住宅・・・住まいが家族を育む器であるから。


よい住宅はそこに住む人に良い住まい方をさせます。

良い住まい方をすると、住む人は幸せになります。

住む人が幸せになると、その人が住む地域が幸せになります。

地域が幸せになると、市町村が幸せになります。

市町村が幸せになると、国が幸せになります。

国が幸せになると、世界が幸せになります。


なんか話がどんどん大きくなっていきましたが、

つまりはそういうこと。

個人の幸せが国家の幸せ、世界の幸せに繋がっている。

それを建築という分野からアプローチしていると自分では信じているからに他なりません。


暴言が許されるなら、そういう考え方を受け入れられないという方は、私に依頼してこなくていい。
フィーリングが合う人のためだけに神経すり減らしてその人のための家を考えたい。



個人的な意見ですが、こんな殺伐とした社会は崩壊するとは思いませんが

必ず行き詰まると思います。


人間の道徳、理性の進化のスピードを技術の進化が追い越してしまっている。




以下、産経ニュースより

2号機で失敗の「氷の壁」、3号機では採用せず 5日からセメント投入、福島第1原発のトレンチ

東京電力は4日、福島第1原発3号機近くの海側トレンチ(地下道)にたまっている汚染水を取り除くため、セメントを投入する工事を5日から始めることを明 らかにした。2号機付近のトレンチで止水のため実施した「氷の壁」は失敗しており、3号機では採用しない。ただ、止水せずにトレンチを完全に埋められるか は不安視されている。(原子力取材班)

続きはこちらで、
http://www.sankei.com/affairs/news/150205/afr1502050004-n1.html




縄文時代の竪穴式住居は、地中熱を利用していました。
アイヌ民族が冬の夜間、外気はマイナス20度~30度にもなる極寒の地で暮らすことができたのは地中熱を利用すると寒くないことを経験上知っていたからです。



その地中熱のことも念頭に置かないで、自分たちの技術にうぬぼれ
失敗するものに税金を投入する。
この国の政治家、官僚、東電はバカなんじゃないかと本気で思います。



何のための技術か?人間の幸せのためだったはず。

何のための住まいか? 人間の幸せのためだったはず。

いま一度、今までの生活を見直し、地に足の着いた生活をすべきだと思います。




今は空前の低金利で、家族の幸せのステージを作るには最適のタイミングです。

誰のために、何をするために家を建てるのか、よくよく吟味して業者選びをし、

後悔なきように老婆心ながら願っています。


Well Life With Abies




プロならブログでもっと技術的なこと書けよ、とは言われますが

パソコンの前に座ると、どうしても技術的なことが書けなくなります。

技術がないのがバレるのが怖いのはもちろんですが、
日々変化する社会の状況(経済のことも含めて)
家族体系の変化、それになによりお客様ごとに考え方が微妙に違うことを考えると
「これが正解」というものがないような気がします。

というわけで、技術的なことを書けない万年スランプ状態。


もちろん今お客様に提供している家は自分が
「今のところではこれがベスト」だと考えるものではあります。

上を見たらキリがないので、地域の経済事情、習慣等を鑑みますので
ベストというより、ベターなものといった方が正しいかもしれません。



例えば、
人が日々踏んだり寝転んだりする床については、

・室内で最も広い表面積を有すること
        
・表面積が多い材料で室内の環境(空気・湿度)が決まること。

・湿度をコントロールすることで、温熱環境の無駄無理かなくなること。

・室内の空気環境で健康状態が変わってくること。

を学んでからは、

今のところでは「天然乾燥の樅の木の浮造りの
床板がベスト」でファイナルアンサー。

まぁ、とにか触れてみたら、く上記のような理屈はどうでもいいくらいに心地よいですから。


床ひとつとってもいろいろと材料をみて触って試した結果、これなら間違いないというものをお勧めしています。ここは譲れません。






(偽物だろうが、本物だろうが)お客様が納得してお金を出すんだったらいいんじゃないの?
とも言われますが、

木や家に、素人のお客様が判断できるだけの情報が伝わっているだろうか?
自分に都合のよい(儲けやすい)情報だけ意図的に伝えていないだろうか?

と、プロならいつも反省するべきだと思います。
かといってすべての情報丸投げだとお客様も混乱してしまうので、
やはり、取捨選択するしかなくなる。


こちらのお客様には正しいことでも、あちらのお客様には間違っているかもしれない。

となると、もうこれは私とお客様が合う、合わないの世界です。

ご縁の世界。


私が建てる家に興味がある方は、ここをのぞいてもらって、
こんなへんちくりんなことをやってるけど、芯の部分で納得できる、任せてみようと思う方は
依頼していただければいい。

いや、ダメだ、こいつ。ただの変態だ。と思う方はスルーで。



そもそも私がこの建築業界、とくに住宅に力を入れている理由は・・・・


・・・・もったいぶって つづく。






ドイツの暮らし方に触れることで、勉強になったことは住宅のことだけではありません。


ドイツでは11月の末から12月クリスマスの頃まで各都市でクリスマスマーケットが開かれています。

これは、夜が長いドイツならではの冬の楽しみ方で、日本の縁日のように簡単な食事やお土産物、クリスマスの飾りなどのお店がずらりと並びます。

そのクリスマスマーケットでは、グリューワインと呼ばれるホットワインのお店もたくさん出ています。

グリューワインはだいたい5ユーロほどで売られているのですが、

グリューワインをオーダーすると、店ごとに異なるデザインのカップに入って渡されます。

仕事帰りの地元の人たちは、屋台の軽食をつまみながらホットワイン片手に語ります。
そして呑み終えたカップは返却して2ユーロほどお金を返してももらうのですが、

我々のような観光客には都市ごと屋台ごとに異なるデザインのカップはもって帰って記念品になります。

焼酎お湯割りが熱いからといって紙コップを2つ重ねて飲むよりは、とてもリッチな気分ですし、旅の記念として残ります。


少なくとも私が回ったクリスマスマーケットでは、紙コップなんか目にしませんでした。
グリューワインをオーダーすると必ず、陶器かガラスのコップで渡されました。
子どもたちのために出されるホットショコラも同様です。


モノを大事にすると同時に、店ごとのデザインを変えるだけで、それが観光客のお土産、旅の記念になり、店にとってはワインだけではない収入源になっているという工夫に関心させられました。

これは約1ヶ月という長期にわたるマーケットなので、実現可能なのかもしれませんが、
ちょっと工夫をすれば、縁日屋台と地元の商店街をつなぐアイテムになり得ると思いました。






フライブルグのクリスマスマーケット



シュツットガルトクリスマスマーケット




これどこかわかんない。たまにはこういうときもあります。




バート・ヴィンプフェンのクリスマスマーケット



ローテンブルクのクリスマスマーケット





シュパイアーのクリスマスマーケット





面白いのは、すべてのグラスに「ここまで入れなさい」のラインがついているところです。

厳格なドイツ人らしいと思いました。