安藤裕子とイノトモ | 雨のあとのにおい

安藤裕子とイノトモ

安藤裕子
を聴いている。

「shabon songs」は昨年発表されたアルバムで、
近々「chronicle」というアルバムが発売される。
かつて「水色の調べ」というシングルを聴いたとき、
その表現力と儚い歌声にいっぺんにやられてしまったけど、
「shabon songs」も素晴らしいアルバム。
透きとおる声、美しい音とメロディ、そして感情のかたまり。
それぞれの楽曲の持つ物語の中にいつの間にか引き込まれ、
どうしてか自分の感情も揺らいでしまう。
次の作品もとても楽しみだ。

新しいアルバムといえば、イノトモ も6月に新作を発表する。
「夜明けの星」というアルバムタイトルで、
ジャケットも素敵。
本当に待望のオリジナルフルアルバム。
新しい曲とその声を聴けると思うだけでとてもうれしい。
あの声にいったい何度泣かされたことか。
じんわりと、辺りの空気にしみこむようにイノトモの声が流れてきて、
夕闇は不意に懐かしい匂いを漂わせるし、
冬の星が温度をもって輝いてくる。

音楽のもつ、とてつもない美しさとどうにもならない儚さを、表現してしまうこのふたり。
それは体の芯にひっついて離れない。
惜しみない愛情を注がれた作品たちはどうしたって愛すべきもの以外にならない。
本当に大好き。