すばらしいとき | 雨のあとのにおい

すばらしいとき

すべてが大切で愛おしいものに思えたり、

すべてがくだらない無駄なものに思えたり、

とても安心した気分でいたかとおもうと

ふと不安な気持ちになったり。

音楽がこころにしみてきたり、耳障りに思えたり、

何かを思い出したとたん、何かを忘れたり。


久しぶりに感情の揺れを感じる。

春だから?

それとも素晴らしいできごとのせい?


それは日常のすべて、生活の天井を覆っている。

ぼくはそれを眺めてうっとりしたり不安になったり。

それを形容することばをいまは探したくない。


先週、北海道に帰った。

4月には珍しく20cmも雪が降った。

久しぶりに雪一面の真ん中に立ったら、

辺りはとても静かで、風だけが柏の葉を揺らしていて、

ここで生きてきた時間が身体の奥深くに染み付いていることを実感する。

それは何か大きなものに内側から守られているような気分だった。


甘い甘いスイートポテトを食べながら、

そんなこと、考えていたんだよ。