たのしい川べ | 雨のあとのにおい

たのしい川べ

休みの日のための本がある。
ケネス・グレアム著 石井桃子訳 E・Hシェパード挿絵の「たのしい川べ」がそうだ。
文庫本にもなって出版されているが、あえて単行本を手に入れた。
これはハードカバーであるうえに、ケースもついている。
そのジャケットのなんと素晴らしいこと。
この絵を見ているととても幸せな気持ちになる。
この絵を描いている人は、クマのプーさんの挿絵も描いている人で、
そっちも、たまらなく好きだ。
 
ディズニーのキャラクターも悪くはないと思うけど、
絵からくる情報量には圧倒的な違いがある。
それに、物語との相性が素晴らしい。
どちらも、この絵を含めてひとつの作品であるとしか言いようがないようにおもえてくる。

「たのしい川べ」はいまのところ、休みのうちに少しずつ読んでいる。

なんだか一気に読んでしまうともったいないような気がして。

休みの日に窓際に横になって、飲み物なんか用意して、のんびり読む。

ところどころおかしくて、クスッとしてしまい、なんだかとても平和だなあなんて思ってしまう。

なんていうんだろう、すごく温かい世界がそこにあって、読んでいてとても心地がよくなってくる。

周りの景色の描写も素晴らしくて、ふと顔を上げて、家の外に目をやっていることもたびたびで、

普通に見ていたら気づかないようなことなんかに気づいたりする。

そう、読んでいると感受性が高まってくるのがわかって嬉しくなる。

休みの日の午後、そんなちょっとした楽しい時間を持つと、子どもの頃の夕方に帰れる気がする。