そんなぼくに火がついたの
思いつきで作ってみたこの料理、なんというか、
並々ならぬものを感じました。
もとは親子丼でもしたろ、と買ってきた鶏のもも肉でしたが、
トマトソースが食べたい気持ちで一杯になり、
この料理が生み出されたわけです。
畑で取れたナスや唐辛子なども入って、スウィート&スパイシー。
適当に考えて作っている割に、美味しいの。
タンブランのパンもどっしりと小麦の味わいにて、唸ります。
あと、このほかにローストビーフのサラダもつきました。
ここにワインがないのが不思議ですね。
あまりワインを飲まないのでワインに疎いのです。
そしてね、ひとりで出来のよい料理を食べるとき、どうしても
少しの寂しさを感じてしまいますが、それは気を紛らわすしかないのです。
愛する人に、素敵な料理を作って、それでもって、「すっごくおいしいよ。」なんて、
チャーミングな笑顔で褒められて、素晴らしい時間を過ごせる日だって、
いつか来るんでしょう。いや、きっと来るはずさ。なんて、思ってみるしかないのです。
それしか打つ手はないのです。
独り身を謳歌するにはそんな気分を乗り越えなければいけないのです。
きっと、ご飯を食べているうちに、お酒もまわり、機嫌もよくなってきて、
最高な気持ちに近づいていくのです。
そんな夜に、唐辛子の辛味が上手に効いた一皿を食べるうち、
ぼくの料理魂にふつふつと火がついてきたのです。
それはとめどない勢いで。
