出生前診断については、以前にも書いたように思いますが・・・
8月末、出生前の血液検査で、99%の精度でダウン症などの染色体異常がわかるようになったとのニュースが話題になったことは、記憶に新しいことと思います。
以前の検査に比べ、精度も高く、母子に対する危険も少ないこの検査、さて、みなさんが今妊娠したら、この検査を受けますか?
今現在、胎児の異常を理由に中絶をすることは法律では認められていません。
“母体の健康”か“経済的理由”のみが認められているんですが、これらを拡大解釈することで中絶が行われているのが現状です。
そして今回の検査が取り入れられることになりました。
表向きは、早くにわかることでより良い準備ができるということでしょうが、誰がどう考えても、中絶が増えるであろうことは確かでしょう。
命の選別・・・
ダウン症は生む価値のない命なんでしょうか?
生まれてこない方がいい命なんでしょうか?
もちろん、きれいごとを言うつもりはありません。
ダウン症などの障がいを持って生まれてくると、親も子も精神的にも経済的にもetc.想像以上に苦労が多いことは現実です。
人それぞれの考え方・生き方がありますから、中絶を全面否定するつもりもありません。
(生んで虐待してしまうなら、生まない方がよっぽどいいという思いもあります。)
これまでなら、生まれてきたわが子が障がいを持っているとわかったときには、それをいかに受け入れるかということが悩みでした。
でも、出生前の検査結果で障がいの確率が高いとわかれば、たいていの場合、“生むか生まないか”で悩むことになります。
“生まない”ということは、わが子の命を奪うということ。
その選択をした人の中には、一生罪悪感を抱えながら生きていかなければならない人もいるでしょう。
そして、その検査があたりまえに普及してしまった時、今度はその検査自体を受けるか受けないかで悩むことになるでしょう。
検査を受けるということは、半ば中絶も考慮の上ということにほかなりません。
国(?)が言うように、早くにわかることで医療体制はもちろん心の準備をしてわが子を迎えられるのなら、これらの検査の意味もあると思うのですが、現実は苦悩し涙する人が増えるだけのような気がしてなりません。
医学はどこまで“命”の領域に踏み込むことが許されるんでしょうか・・・
宗教信者でなくとも考えずにはいられません。
