「私があなたを癒してあげます」的な発想をセラピストがもし持っているとしたら、それはエゴだと思う。クライアントを自分の思う様に、コントロールしている事になるからです。
その様なスタンスで関わるとしたら、依存的体質を作り上げ、上下関係を作ります。
あくまで、気付かれない程度に誠心誠意で、そっと手を差し出す。変化をしていただく為のお手伝いとしての、意識を持つ事が大切だと思う。
なので、あまりに自然に感じられ、自分の施した事がセラピーの効果として時として認められなかったりする。しかし、自分が認められる事はどうでも良くて、クライアントが日常の生活や自分の周囲の人脈の中で、幸せを感じていただく事が我々の仕事なのである。
もちろん、認められたいという思いを持つ人間がする事ではあるが、揺るぎの無い精神力を目指す意識だけは、セラピストとして必要不可欠だと思う。