こんにちは。
アスリートマインドコーチの大西孝昌です。
私は今現在、
複数のスポーツチームに
携わらせて頂いていますが、
私の中で
慣れてくればくるほど
自分の中に
「これはこういうものだ」
という見方や
盲点が出来ている気がして
あえて
マインドコーチングを
一から学び直すことをしています。
特にですね、
1対1のパーソナルな
マインドコーチングも
復習はしているのですが
それよりも時間を
割いているのは
コーポレートコーチングです。
コーポレートというのは
「集団の」「共同の」
という意味なんですが、
簡潔に言えば、
組織（チーム）向けのコーチング
のことです。
そもそもチームというのは
実体がなくバーチャルなものですから、
働きかけるべきマインド
というものがありません。
ですから、
結局はそのチームの構成員である
選手及び指導者（スタッフも含む）に
コーチングを行なっていくのですが、
その際に大事になってくるのが
個人の目標とチームの目標を
どこかの部分で共有するという
作業なんですね。
構成員である選手たちは
3年間のうちにレギュラーを獲りたいとか
県NO.1エースになりたいとか
U-20代表に選ばれたいとか
プロのスカウトを勝ち取りたいとか
各々の目標は
大小さまざまな形で
別々に持っていますが、
みんなが同じ方向を向いて
一丸になって進んでいくためには
やっぱりチーム目標という
共通のゴールが
個々のマインドの中に
必要であることはいうまでもありません。
これがなければ
選手は思い思いに自分勝手に
練習する事に
なってしまいますからね。
まあ、
こんなことを
わざわざ言わなくても
基本的にどのチームも
〝チーム目標〟というものを掲げて
日々の練習に取り組んでいらっしゃるかと
思うのですが、
その時にですね、
ぜひ押さえて頂きたいことが
あるんです。
それは何かというと、
選手に個人の目標とチームの目標の
共有する部分を認識させておく必要が
あるということ。
例えば、
個人目標が「県大会優勝」で、
チーム目標が「全国ベスト8」のような
チーム目標が個人目標より高い場合は
チームとしての目標である
全国ベスト8を目指すことで
県大会優勝は達成されるわけですから
チーム目標を目指すことが
個人の目標を達成することにも
繋がるよということを
しっかりと関連づける形で
認識してもらうのです。
それとは逆に、
個人目標が「全国制覇」で
チーム目標が「全国ベスト8」のような
個人目標の方が上の場合は、
個人目標をチーム目標が包括しているので
個人目標を達成するために
チーム目標はなんとしてでも
押さえに行くべき目標であるというのを
認識させれば
その選手はチームの目標も
見据えることになります。
このように、
個人の目標とチームの目標が
上か下かで異なっていても
どちらかがどちらかを
包括しているわけですから
全て繋がっているんだよ
と話して
選手達にチーム目標を
マインドセットさせておくんですね。
これをやっておけば
個々のメンバーがチーム目標を
自分ごととして捉えるようになりますから。
ただですね、
1つだけ注意しなければいけないことが
あります。
それは、
個人目標とチーム目標が
包括する関係性にない時です。
例えば、
チーム目標が先のように
全国ベスト8に対し、
個人の目標が
「将来コンサルタントになりたいから
部の中で組織マネジメントを学びたい」
というような場合です。
こういう場合はですね、
チームと個人の２つの目標を包括する
1つ上の目標を
その個人に設定してあげると
良いです。
「私がチームマネジメントをして、
全国ベスト8に導く」
というような
感じですね。
こうすることで
一見全く相いれないような
目標同士であっても
個人とチームの目標の1つ上に
新しい目標を作り
その下に両者をに包括してさえしまえば
個人が一見相容れないチーム目標を
マインドセットすることになります。
ということで、
選手が個人目標だけでなく
チーム目標をも目指していくためにも
ちゃんと両者の共有する部分を見つけ
関連付けて捉えさせるようにしましょう。
チーム目標が個々の選手に
マインドセットされれば
自然とラポールが構築され
個々の力が一丸となって
まとまり始めますから。
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