
他人にイライラしていたらそれが自分へのヒント
こんにちは。メンタル・サポート協会八王子です。
最近、イライラすることはあったでしょうか?少なからず、誰しも平等にイライラすることはあると思います。昔なら、家の中で兄弟や親子で話していたことが、ネット社会になり、悪口などのくだらないことでも、安易に公に批判や批評が出来る時代になりました。
最近は、ワイドショーでもネットでも他人の人生を取り上げて、ズタズタに批評する傾向があり、人の人生なんなんだとそれに我々はイライラしてしまいます。パラハラではなくて、メディアハラスメントだと思っている今日この頃です。
さて、なぜ人は他人に対してイライラするのでしょうか?
それは、1つは皆が真っ当な人間で常識的で素晴らしいと期待しているからです。よい世の中でよい人間が沢山いて、常識的であることを期待しているからです。
そして、常識や道徳を振りかざして、自分をいい人間で何にもない平穏な人生に安堵したいからなのです。
しかし、裏返すと、何もない平穏な自分の人生自体に不満を持っているから批評したくなるのです。こんなに我慢しながら、一生懸命働いて生きているのに、我慢していることを簡単にやってのけてしまう人達を羨ましく思っているから、鼻につくし、イライラするのです。
また、もう1つは特に簡単に白黒つけられる問題の不倫は良い悪いを判断しやすく、批判しやすいので、総バッシングしますね。これを『パーキンソンの凡俗法則』またの名を『自転車置き場の議論』と呼びますが、"集団は些細な物事に対して、不釣り合いなほどに重点を置く”
くだらないことをいつまでもこと細かく議論することをいいます。自転車置き場の議論で言うと、場所を何処にするかやフェンスを何色にするかや屋根の素材は何にするのか?など些細な話題が議論の中心になってしまい、永遠に細かいことを議論することです。しかし、自転車置き場を本当に作る必要があるかないかのような本質的な議論しないと言うことです。
自転車置き場は、簡単に意見出来るか議論や批判もしやすいのですが、世界情勢について議論しないのは、複雑でよく理解出来ていないからです。難しい問題に対しては、知識不足だから参加できないために、単純な話題や議論に参加してしまいがちなのです。
自分がイラっときたり、鼻につくようなことがあればそれは、嫉妬している証拠である事実を認めましょう。それが自分が持っている感情の本質です。
高学歴にイラつけば、自分は持っていない学歴に劣等感を抱えている証拠であること。お金持ちにイラつくなら、お金持ちになりたいという証拠であること。美人にイラつくのは、綺麗になりたいと願望を持っている証拠。
どれも自分には持ち合わせていなくて、持てなくて悔しくて、羨ましいと感じているのです。
そしてそれが、自分のコンプレックスなのです。
そのコンプレックスを認めてあげることで気持ちはリラックスします。『うわーいいな、羨ましい!』と声に出すと解放できますよ。
そこから目を背けていると、どんどん自分のことに自信が持てなくなり、この世の中に、不平等さをおぼえて不幸になっていきます。
このまま赤の他人の人生に批判、批評しながら、嫉妬する人生に埋もれているなんて悲しい人生すぎます。コンプレックスも含め、自分を認めながらも、今自分が持っている武器を最大限に生かせるように努めてみると世界の見方も変わってくるはずです。
他人を羨んだりする暇があったら、自分の資産になるようなプラスの自分磨きに時間をかけてみませんか?
そして、自転車置き場の議論に流されて参加してしまわずに知識を入れながら、色んな議論に参加できる人間になりましょう。