優等生の親が子どもを苦しめるケース


こんにちは。メンタル・サポート協会です。

親御さんの中には、ものすごくものわかりの良い優等生タイプの方がいらっしゃいます。

子どもに対して、
「いいよ〇〇ちゃんの思いの通りにしてごらん」
「いつでも賛成だよ」
「〇〇君の好きなようにしなさい」

一見、応援して見守るいい親御さんなのですが、残念ながらこれだけでは足りないのです。

先日、人生相談のラジオが流れていたので、聞いていたら、こんな相談でした。

「息子が「お母さん、僕死にたい、死にたいよ!」と言うんです。だから「貴方が死ぬなら、私も一緒に死ぬよ」と言ったら「もう、お母さんを信用しない!」とそれ以来、何も相談してくれなくなりました。」

と言う相談内容でした。

子どもが死にたい!と訴えている中で、親御さんのはなんと「一緒に死ぬよ!」

先ほどのと同じ、まるで教科書のような優等生な答えですね。しかし、この言葉は本気ではありませんよね。それが子どもに伝わってしまうのです。
また子どもは本当に死にたいとは思っていないのです。
「死にたい」の裏側のメッセージは「苦しいよ!助けてよ!」と言う意味が含まれているのです。

裏側のメッセージを読み取らなければ、助けてあげられません。

優等生タイプの親御さんは綺麗事や綺麗なうわべたけの言葉を並べて、まるで子どもを理解してあげているような雰囲気を持たせますが、実は、自分が優等生であることだけしか考えていないのです。

いい人でいたい、いい人に見られたい、物分かりのよい人でいなければいけない、と思ってしまっているのです。

親御さん自身の過去を振り返ってみると、そうやって優等生でいなければいけない事情があったのかもしれません。

親の顔色をうかがいながら育ってきたのかもしれません。

それがそのまま子の親になり、子どもにはガミガミ怒ったり、うるさく説教したりしないように理解者でいようと思っているのかもしれません。

しかし、うわべだけの綺麗な言葉だけでは、子どもが苦しんでしまいます。
本当に子どものためになるのか?と言うことを考えて行動しなければならないのです。

常に相手の立場になって、今どんな気持ちなのかを想像しなければいけません。


もしかするとそれが苦手なのかもしれませんから、私たちは親御さんのカウンセリングも必ず行います。親御さんが無意識にやっている、悪気がないケースがほとんどです。

それを私たちのカウンセリングによって親御さん自身が気が付くだけでも、気持ちが変わり、お子さんも変わることがあります。

いい人でいる必要はありません。

親だって人間です。悲しむし怒るし、悩むし苦しい時だってあるし、子ども言われた言葉で傷つくこともある。
そう素直になって心を解放しましょう。