こんにちは、大福です。

「仕事で毎日疲れている」「子どもと揉めるのが嫌だ」といった理由で子育てが親の「面倒くさい」で溢れかえってしまっている家庭というのは意外と多いもの。

 

 

例えば、食事の支度やプレゼントの用意が面倒くさいからお金を渡すという行為

これは親からすれば何てことないやり取りですが、子どもにはボディブローのような鈍い痛みとして心に残る場合があります。

 

ある裕福な家庭ではこんな話がありました。

ある日「自分の体臭が気になる」と母親に相談を持ちかた中学生の女の子。すると母は「それは大変ね、◯◯という美容外科にいってきなさい」とお金を渡して手術をするよう勧めたそうです。

 

結果的に女の子は手術を受け体臭に関する相談はしなくなりましたが、その後要望はどんどんエスカレート「◯◯が欲しい」と繰り返すようになります。しかし、その家庭は裕福でしたから子どもが望むものは何でも買い与えてあげることができました。ただ、その子の心は痩せていくばかりだったそうです。

 

このお母さんに後日子育てについて話を聞いた所「子どもへの愛情として欲しいものは何でも買ってあげた」と話していました。しかし、幼いうちから子どもが物質的な豊かさを望むというのは不自然なもの。

 

女の子に話を聞いてみると「お母さんに話を聞いてもらいたかったがために無理な要求を出して注意を引こうとしていた」と吐露しました。

 

子どもは誰もが「自分の気持ちを受け止めてもらいたい」という強い欲求を持っており、それは至って自然な姿。そして、まずその欲求を満たしてあげるということこそが子育ての根幹でもあります。

 

ただ、親とて人間ですから完璧な親で在り続けるというのは不可能。しかし、「面倒くさい」が時に子どもを深く傷つける可能性があるということは子どもを持つ親として頭に入れておきたいところです。