こんにちは、柚月です。

先日大福も自身のFacebookに投稿していた平野啓一郎氏の「私とは何か」。

 

 

実はこの書籍、私たちも同意する部分が多くマインドアーキテクチャの理論とも近しいため、色々な方におすすめしています。

 

個人が本人一人を指すならば、一人の中に様々な分人が同居しているという考え方が分人主義。

 

分人主義とは「私とは◯◯だ」と一つの視点で自分を定義するのではなく家族、友人、恋人など、人はあらゆる関係性の中で様々な分人を持っているのだから、対人関係を意識的に調整して、自分を苦しめたりおとしめる分人の重みを軽くして(できれば、その分人から離脱して)、生きたい分人を中心にして生きましょうというシンプルな考え方です。

 

わかりやすい例として恋人関係をあげてみましょう。この分人主義では愛する者同士が恋人関係になるのは「相手を好きでいる自分が好き」という分人の論理に寄るものと考えます。つまり、愛とは己の好む分人を育てていける関係性を指すということですね。

 

この他にも故人への想いや過去の人間関係など、人生のあらゆる側面を分人という角度で切り取っていくのが平野氏の「私とは何か」。

 

理想の自分に近づくためには理想に近い人との関係を求めれば良いとも定義しており、読み進めるにつれ痛快かつ自分の一部を切り取られたような気づきが得られると思います。ご興味のある方は一度手にとってみてはいかがでしょうか?