気になる本:PLAYFUL LEARNING | Mind Shift

Mind Shift

「すべては心(Mind)の持ち方によって変わる(Shift)」

をモットーに、

働くこと、生きること、楽しむこと について

日々の気付きを書いています。

本日も終日仕事、仕事、仕事!

一瞬一瞬でできることは一つだけ。気を入れて取り組んでいます。


さて、本が気になるときは続くようで、本日も面白そうな本に出会いました。


プレイフル・ラーニング/三省堂

¥2,625Amazon.co.jp

以下、長文ですが、著書の方からのご案内文です。

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プレイフル・ラーニングの旅へ出かけよう  
中原 淳

 「学び」や「教育」の言説空間において、ここ十数年で起こった変化を、
3つのワードで端的に表現するとしたら、あなたは、何と
いう用語を選びますか?(略)

 仮に、僕が、この問いを投げかけられたとしたら、こう答えるかもしれません。
それは
「オルタナティブ」「インタラクティブ」「アマチュア」の3つのワードです。
「オルタナティブ」とは
「既存のものとは別の」という意味であり、
「インタラクティブ」
とは「双方向性」、
そして「アマチュア」とは「教育の非専門家」
を示します。(略)

 つまり「教育の非専門家(アマチュア)が、自分の専門性や経験をもとに、
既存の(学校)教育ではない、"オルタナティブ
な学びの場"を組織するようになってきた。
そこに志や興味関心
を同じくする人々が集い、
双方向(インタラクティブ)の
コミュニケーションを取りつつ、学ぶようになってきた」
という
ことです。
誤解を避けるために断言しておきますが、教育専門家
の役割が低下したということではありません。
むしろ彼らの
専門性はさらに高度なものが求められています。
教育の専門家と
 連携/ 補完/ 役割分担するかたちで、教育の非専門家による
学びの場の創出が増えてきているのです。

 具体的には、組織外で開催される様々な勉強会や交流会。
はたまた、キャリアやイノベーションなど、各種のテーマに基づき開催されている
ワークショップなどが想定できるでしょうか

近年「朝活(早朝に行われる勉強会)」という言葉も生まれました。
都市全体を「大学」に見たてた自主的な学習共同体も出現しています。

 子どもを対象にしたワークショップも全盛期を迎えています。
アートや造形を行うワークショップ、プログラミングを行うワークショップ。
様々なものが提唱され、実践されています。


 これらの隆盛を支えた要因は、多種多様です。
しかし、
おそらくインターネットやソーシャルメディアが引き起こした「動員の革命」は、
こうしたオルタナティブな学びの空間への
周知に一役買っています。

 かくして─現在では主に都市部が中心ですが─様々な人々が、自分の専門や経験を活かし、
「単位にも学位にもつながらない
学びの場」を組織するようになってきました。
いわゆる
「ワークショップバブル」と呼ばれるような様相を呈しているのが
「現在」であると思います


 これまで教育機関や専門家の手によって提供されてきた「学びの機会の創出」に、
市井の人々が積極的に参加し、
量的拡大をしたことは喜ぶべきことです。
特に、教育のリソース
が減少していく中で、教育の専門家と連携 / 補完 / 役割分担するかたちで、
社会に学びのリソースが増えることは望ましいこと

であると僕は思います。それは「learningful society(学びに満ちた社会)」の実現に
重要な役割を果たすでしょう。


 しかし、一方、このバブル状況において、憂慮するべき事態も生まれてきているようにも思います。
最大の憂慮すべき事態は、「
クオリティが玉石混淆である」という点です。
誰もが「教え手」
になれるということは、必然的に「クオリティの格差」が生まれることを意味しています。
ひと言でいえば、「それぞれの
専門性や経験にねざした素晴らしい学びの場」が生まれる一方で、
「学びを生み出す以前のレベルの場」も存在するということです。

 学習内容がそもそも不明確なまま、参加者に学びを強制し丸投げして、
主催者側が自己陶酔しているパターンもありえます。

不適切なファシリテーションによって、学習者を必要以上に混乱させていたりする事例は
枚挙に暇がありません。
活動を詰め込み
すぎて、内省を行う時間がないこともあります。
また、ある所で
自分が経験した教育手法を絶対化・教条化・固定化し、学習者に
息苦しい学習機会を提供している場合もありえます。
それらは
「オルタナティブ」「インタラクティブ」「アマチュア」の3つのワードが
必然的に抱えざるをえなかった負の部分です。

それら3つの概念は、素晴らしい学びの機会を創出する一方で、他方、闇を生み出しうるものなのです。
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考えていたことをすっとまとめて頂いたようです。

特にピンク色の部分に共感します。


ここ1、2ヶ月、「新しい学びの場」情報にアンテナを立てていると

同じようなことを考えている方・組織がわらわらと見つかります。


自由に学び、自由に教わる、そんな形を

完全にC to Cでやっているところもあれば、

企業を間にはさんでいるところも多々あります。


ワークショップの実施形態はだいたいこんなイメージです。

①平日の夜に都内で19時半ごろからやるもの

②土日に半日以上をかけて行われるもの

③郊外に合宿形式で行くもの



①や②に行ってみると、たまに別のワークショップで会った方と

再会することがあります。

ちょっとお金に余裕があって、FaceBook好きなビジネスパーソンです。

「こういうところに来る積極的な人と会いたい、話したい、群れたい(笑)」

という動機がありそうです。その気持ち、よく分かります。


ワークショップの内容もそれなりに面白いですが、

内容以上に人との出会いを楽しんでいる印象です。


だったら、ワークショップの内容面のクオリティーがずば抜けていいと

さらに沢山の人が集まって面白くなるかも!?



そんなことを妄想しながら、書籍の到着を楽しみにしたいと思います♪