彼岸 | 剣竿一如

彼岸

 昨日は春の彼岸供養って事で菩提寺に行き、卒塔婆を作っていただいてお墓参りをしてきた。まぁ、日本人なら春秋のお彼岸、夏のお盆、お正月、月命日など、折ある毎にお墓参りをして、お墓の掃除をしながら、先祖先亡諸霊に今ある事への感謝を示すわけだが、お墓が隣り合っている方とも、ご近所の如く挨拶を交わしますね。いずれ泉下の人となり、お隣同士になるわけですから。

 そんな事を考えながら草を取り、墓石を磨き、水と花を供え、卒塔婆を立てて、亡き祖母にご挨拶っつーか、「ばぁちゃん、来たよ~。コッチではみんな元気でやってるから。いつも見守っててくれてありがとね」 なんて心の中で語りかけちゃったりしてるうちに、若い頃には何とも思っていなかったお墓参りとか、供養、法事などのありがたさってモンが、ちょっぴり判ってきた様な気分になります。

 とは言え、なんつーかね、宗教的な意味合いよりも、情緒的で自発的な行動って感じですわ。お釈迦様や阿弥陀様よりも、今ある自分をもたらしてくれた先祖への想いってンですかね。そっちの方がずっとありがたいわけですよ、ってお話でした。

 どうだ、真面目な大人の社会人らしい発言だろう。 え? オッサン臭いって? そらそうよ、オッサンだもん(笑)。