そうして何回も先生に誘われてお話ししているうちにだんだん私も先生と話せるようになってきました。
そして時は過ぎ、冬になった頃、
今度は3月の定期演奏会に向けての準備が忙しくなってきました。
ひとり一役係分担が決められていて、私ももちろん係を請け負っていました。
しかし、その係は私ひとり。しかも、この年から大きくやり方を変えろと顧問の先生からの指示。先輩から引き継いだやり方が全く通用しなくなってしまったのです。
それでも私はなんとかしてやらなければならないと努力を続けました。
もちろん演奏の面でもたくさん努力しました。そして、後輩のケア、同級生のサポートなど、好い人を演じ続けました。
その結果…
朝、学校へ行き、1時間目の授業を受けているときに、倒れました。
しばらく目を覚まさなかったからか救急車で運ばれたそうです。
体に異常はなく、ストレスだろうということでその日は帰りました。
しかし、倒れても締め切りは迫ってきます。
追い詰められ、ひとりで涙を流す日が増えました。そして、ますます授業へいけなくなっていきました。