単なる出来事の積み重ねに意味を持たせ物語るのが歴史である。
天皇退位の中継を見てつくづく思つた。
我々が生活している中で何気なく見落としている出来事も後で意味付け、歴史物語とする事もある。
今回の退位は多くの人が後々語り継ぐ大歴史物語であり、意味を持たせるのに十分な演出がなされた。
我々は自分をも歴史化する。
自分の人生に意味を持たせるべく、自分史を書く人も多い。
誰でも人生を無意味ではないと思いたい。
自分の人生を必然化したい。
その都度しつかりとした目的を持ち生きることを願う。
ただ自分史において起こることは単なる偶然的、無ー意味な出来事でしかない。
それに意味付けしたいのが人間の性である。
別に目的を必然化して生きることを否定するわけではないが、その都度自分に起こる一回性の出来事を無になつて引き受けるという生きかたも一方にはある。