獣医師の動物病院裏ブログ。犬猫さんがモノじゃなくなることを夢みて。

獣医師の動物病院裏ブログ。犬猫さんがモノじゃなくなることを夢みて。

こんにちは。
36歳、2014年卒、開業8年目の獣医です。
日々の徒然を無責任に綴ります。
あくまでも一つの意見としてお受け取りください。

一ヶ月の半分は熱が出ます。


外来で来たら異常なんだろうけど


僕はデフォなんですね。


今日は寝込みながら


黒澤明の 生きる を見てました。


小津安二郎作品もそうですが


昔は見れなかったものが


今は観れる。


というか控えめに言って素晴らしい映画ですよね。


生きる は仕事讃歌ですよね。


僕らくらいの年齢になったら必ず観たほうがいい。


仕事し始めの20代で観ても得るもん少なそうですし


定年間近でみても、現実はやや遅すぎると思います。


少なくとも、仕事せずに観る価値はありました。


お薦めの映画ですが


小津や黒澤を参考にしてると公言する


ジムジャームッシュの



パターソンは観るべきです。


生活に犬が介在することを念頭におくと


犬と暮らすことの素晴らしさを噛み締められる映画です。


動物への過大評価やフォーカスし過ぎに辟易とすることが多いですが


何げなくそこにいる素晴らしさがわかりますよ。




僕には才能がなかった。


本当は小説を書いたり音楽つくったり服のブランド立ち上げたり、そういう仕事がしたかった。


今でもこういう分野は大好きで


寝る間を惜しんで楽しめます。


なんなら仕事してると、時間もったいねーと思ってしまいます。


だから皆さんには申し訳ないけど


動物病院は創作だと思ってます。


僕の芸術です。


だからこそいいもん、納得できるもんがつくりたい。


さて、写真は病院そばのシャンティという洋食屋さんです。


そこで幼馴染が謳ってます。


彼はボブマーリー選手権で優勝しました。


これ、けっこうすごいんです。


優勝して日本代表としてジャマイカに送られてました。


もちろんカツラじゃなく、リアルなレゲエヘアです。


教会の息子なので、イノル(本名)でやってます。


ちなみに未だにガラケーで(僕と違って説得力がある


レゲエミュージシャンらしく電波に載せません。


山奥で暮らしてます。


したがって中々聴けないですが、案外日本平とかで聞いたことある人いると思います。


めちゃくちゃピースな曲です。


5月11日にシャンティでまた唄います。


お金かからないので、みなさんぜひ。


さて、彼はまあいわゆる悪戯っ子で


仲良かった僕も御多分に漏れずなんですが


地元のあんま評判良くない中学の番長的なかんじになり


高校時代はポパイでたまに会う以外はご無沙汰でしたが


久しぶりに免許センターで会ったときに


40分遅れで入ってきて


面食らって注意する講師に


んなことで怒んないでくださいよと


ピアスだらけの顔面で笑顔でいい


まるで映画GOの一場面で


ざわついたんですが


そのままおーケイタじゃんとでかい声で声をかけられ


僕も目をつけられたのでした。


ちなみに彼は免許取得に一年以上かけました。


毎回会うと思いますが


彼はいつでも100パー幸せなんすよね。


僕は幸せだなんて、口が裂けても言えません。


映画生きるでは、余命半年ではじめて人生に向き合うわけです。


まだ、遅くない。


とりあえず今日の熱を引かせてから、頑張ります。




 

このブログは僕の勉強を兼ねてます。

 

だから静脈栄養だなんて皆さまにとっては全然無価値な回もあるわけです。すんません。

 

中心静脈カテーテルは外頸静脈から前大静脈へ挿入します。

 

無菌操作(キャップ・マスク・滅菌ガウン・滅菌手袋・全身ドレープ)を徹底します。

 

セルジンガー法で穿刺→逆血確認→ガイドワイヤー→ダイレーター→カテーテル挿入→固定。ループを作り牽引防止。

 

ラインとバッグは24時間ごと交換。脂質混合液は細菌増殖リスクが高いです。

 

開始は50%量から、48〜72時間かけて100%へ。リフィーディング防止で33→66→100%と段階的に増やします。

 

毎日カテーテル部位を確認します。

 

体重、体温、ヘマトクリット、総タンパク、電解質をチェックします。

 

高血糖は開始24時間以内に起こり、猫では死亡リスクが約5倍上昇します。

 

脂質過剰は高脂血症を招きます。

 

電解質異常は24%で発生します。

 

機械的合併症は脱落・閉塞・血栓性静脈炎などです。

 

最も重篤なのはカテーテル関連敗血症になります。

 

感染が疑われたら抜去しなければいけません。バッグ汚染も即交換します。

 

無菌的な操作が守れないなら静脈栄養はしないほうがいいとされます。それほど感染管理が重要です。

 

静脈栄養は「点滴」ではありません。あくまでも治療戦略です。

 

完全静脈栄養は全栄養補給、部分静脈栄養は経腸栄養との併用前提になります。

 

目的を誤ると過剰投与になります。

 

栄養は足りなければ良くないですが、栄養過剰の方が怖いです。

 

RERを基準にし、状態で増減させる必要があります。

 

体重が減るならカロリー増、脂質が使えないなら糖増、糖が使えないなら脂質増などその子ごとに調整します。

 

静脈栄養は救命医療の一部ですが、管理が不十分なら害になります。

 

正しい患者選択、正しい混合、正しい速度、正しい監視。

 

これを守れば、多くの衰弱動物を救命できるとされています。逆に守らなければ合併症を招きます。

 

この講義をされていた先生は静脈栄養は難しい治療ではありませんと言っておりましたが、やはりハードルは高いです。

 

しかしながら選択肢の一つとして持っておくべきかなと思いました。

 

忘れてはいけないのは、消化管が使えるなら必ず使うことです。腸を使うことが生理学的に最善だからです。

 

静脈栄養はあくまで「仕方なく」です。

 

 

↑ 静岡市の動物病院 みなとまちアニマルクリニックのオンライン相談です。

 

 

↑  ペットウェルネスラボの獣医のプチ解説です。

 

 

3月19日(木)午後 3月21日土曜日 望月不在です。

 

さて、静脈栄養の話は面白くないのでジャブ雑談でもしましょうか。

 

昨日ですね、4年目の獣医さんと面談をしました。

 

その方は多分読んでくれてると思うのと、

 

印象がすごく良かったので、せっかくなので、伝えきれなかったことをお話しします。

 

あらましをご説明すると、僕は都内西部で動物病院を作りたいので

 

参画してもらえる方を募集してるわけです。

 

正確にいうと動物病院グループで、これからの動物医療業界を渡っていけて

 

新たな価値観を提示できるような病院を数軒作りたいなと思っています。

 

僕はみなとまちアニマルクリニックのやり方を気に入ってます。

 

医療の内容というよりは、それは一要素に過ぎず、患者さん含めた1つの共同体と言いましょうか。

 

ここ数年で動物医療業界も変革しようとしています。

 

アニコムさんの作った大型の病院もできましたし

 

大手の企業が入り優良な動物病院さんたちがグループ化しました。

 

グループ病院さんは僕が知ってるだけで5社さんはあります。

 

医療の前提はリソースです。

 

人材と医療機器を担保できなければ、ある程度の質は保証できません。

 

なので、僕の中で家と一体型の個人病院は論外です。

 

やはり企業としてリソースを保ててこそだと思う中での

 

グループ病院を作りたいなということです。

 

でもですね、そこに来ての逆張りです。

 

ある程度の属人性や個性、つまりは患者さんとの距離感を残せるような病院にしたいんですね。

 

マニュアル化、画一化ではなく、

 

犬猫さんと最高の時間を過ごすことのできるお手伝い」を目指せる病院がいいなと思うわけです。

 

それをわりかし地でいけてるなと思うのが「みなとまちアニマルクリニック」で

 

医療の質なんかはまだ下の下だと思いますが

 

それでもリソースの確保のためにあとは時間が解決してくれる状況には持ち込むことができていると思います。

 

あとは、大山が想像以上に出来たことですね。

 

医療という点ではわからんですが、スタンスがということです。

 

医療に対する姿勢や、マネージメントの面でここまで出来たのは僕の想定外でした。

 

進路を迷う獣医さんや行き詰まってる獣医さんは

 

普通に大山と一緒に臨床してみるべきだと思ってます。

 

拡げても現場の意見をうまくまとめられるだろうなと思うわけです。

 

あとは自画自賛で申し訳ないですが、みなとまちの強みとして理解しているところは

 

地方ならではだと思います。

 

都会の病院だと獣医5人で1日20件みたいなパターンが多いと思います。

 

紹介先もたくさんある。

 

なので、純粋に経験値が少なくなるんですよね。

 

患者さんにとっていいことかは置いといて、例えば僕はやらざるを得ないことが多かったです。

 

そうすると、都会なら紹介してしまうような手術も日常になります。

 

初めは寝られなくなるくらい緊張しましたが

 

今はこの後入ったよと言われても全然いけます。

 

相手のいることですから、責任を持ってそれを遂行するというのが一番能力を上げてくれると自覚してます。

 

経験が能力を上げてくれることもそうですが、僕は鍵は責任の所在だと思います。

 

5人で責任を分散するんじゃなくて、それを背負い込むことが必要です。

 

そういう意味で、こういう地方のやり方をある程度都会に持ち込めたら

 

それはある意味で、新しい価値観の提示になるんじゃないかなと思うんです。

 

もちろん自重は必要ですが、流石にそこは見極めるためのシステムを作ります。

 

そして、Xなんかで、お医者さんが給料の少なさを嘆くツイートを毎日見ますが

(興味ないからお医者さんのツイートを出さないで欲しいんだけど、、)

 

それは大いに勘違いされてるなと思うんです。

 

もちろん勤務医で最前線で救急をされてる方が開業の方と比較すると

 

全然金銭的に評価されないのは制度的に問題があると思いますが

 

それってサッカーで手を使えないのとかボクシングで足を使えないのと同じことです。

 

ルールの上で、最適解を出せばいいんだと思います。

 

金銭的報酬は今の社会のOSだと責任やリスクについてきます。

 

そのルールを理解した上で、自分にとって大切なものは何かを吟味して、

 

それで進路を選択すべきです。

 

例えば今回の件であれば、分院長になるというのはリスクです。

 

その分ハイリターンになる可能性があります。

 

しかも拡大していくことができれば先行者利益が得られる可能性もあります。

 

動物医療を純粋に研鑽することだけが目的であれば、勤務医のままの方が良いと思います。

 

両方追いにいく選択肢もあると思います。

 

でもその場合には順番が大事で、はじめにリスクを取らざるを得ません。

 

勉強→開業は物理的制約が強く、開業したとしてもそれこそ家兼小さな動物病院になることは必須です。

 

親が太ければ別ですが。

 

開業→勉強は茨の道ですが、ある程度回るようになればいくらでも出来ます。

 

例えば僕が今年受講しようとしてるISVPSという外科セミナーは300万ほどかかります。

 

多分今じゃなきゃ出せません。

 

去年受講した中医学セミナーもなんだかんだで100万ほどかかってます。

 

クソみたいな世の中には、お金が絶対必要なんですね。

 

と、すみません。

 

誰も来院がなかったので書き始めましたが、満車になってます。

 

下におります。

 

では。image