DCS-27の『加温部・脱気部』について

『加温・脱気部』とは・・・
『ヒータ』『脱気ポンプ』『気泡分離チャンバ』からなり、透析液に溶存する空気を取り除く役割がある。

『ヒータ』

『脱気部』

『気泡分離チャンバ』



『給液部』で一定の圧力に調整された新鮮な透析液は『加温・脱気部』へ向かう。

『加温・脱気部』ではまず『ヒータ』により新鮮透析液を加温する。
炭酸塩の析出を防ぐために間接的に透析液を温めるようになってる。

※炭酸塩はヒータの効率を下げてしまうため。

『ヒータ』で温められた透析液は『サーミスタ』により制御され、TH1・TH3のデータでヒータを制御して、TH2・TH4のデータで監視するようになっている。

『ヒータ』と『サーミスタ』により一定の温度にコントロールされた新鮮透析は『脱気ポンプ』へ向かう。

『脱気ポンプ』では吸い込み側のシリコンホース(内径φ5)の中に、絞り(内径φ1.6)をもうけて陰圧(脱気圧)を発生させる。
これにより透析液中の溶存空気を分離させることができる。

※溶存空気は【温度】と【圧力】に大きく影響する。【温度】は高く【圧力】は陰圧へ減圧するほど溶存空気は取り除きやすくなる。

無駄な溶存空気を分離させた後は、その後のラインへ空気を送らないように『気泡分離チャンバ』で捕まえるようになっている。

また、『気泡分離チャンバ』では小さな空気も見逃さないようにステンレス製のアミも待ち構えている。

『脱気部』により無駄な空気も取り除かれた新鮮な透析液は『複式ポンプ』へと向かう。