こんにちは。
卵子提供を受けて育児中の
綾原みなとです
これまであまり
テレビの話とか書いてこなかったですけど
じつは私は朝ドラ「虎に翼」の
大ファン
今月で終わってしまうのが寂しすぎ、
来月からどうやって
毎朝起きたらいいのだ
というレベルの思い入れです。
終わるという事実を受容するため
先日、夫婦で一緒に
明治大学の「虎に翼展」に
行ってきました
平日でしたが、そこそこの数の
入場者で混み合っていました。
この人たちみんな
虎に翼のファンかと思うと
奇妙な親近感
「虎に翼」は
フェミニズムに裏打ちされた
人権擁護の物語であり、
ドラマの中では
従来の伝統的家族ではない、
多様な家族のかたちが
魅力的に描かれています。
同性カップル
男女の事実婚
ステップファミリー
血のつながりの無い者同士の「家族みたいな関係」など
卵子提供・精子提供・代理懐胎の家族は
ここに登場するには
情報量が多すぎて
ドラマの尺が足らなさそうですが
それでも、同性カップルなど、
これまでメジャーなドラマのなかで
まるで居ないみたいにされていた人々が
ちゃんと描かれたことで、
社会の中にともに暮らす人々を
誰も取りこぼさない
という製作陣の意気込みを感じました
私たち、第三者提供の家族も
このインクルーシブな世界観の中になら
きっと居場所があるように思えます
余談ですが。
「虎に翼」のファンの中には、
人権意識が高くて
フェミニズムに精通しているからこそ、
卵子ドナーさんや代理母さん
そして生まれる子どもたちの
人権擁護の観点から
第三者提供に批判的なかたも
きっとおられるだろうと思います。
でも、その批判者さんたちとの
対話の余地もきっとあると
私は信じていきたいです。
私たち当事者は、
自分たちの「親になりたい」という
欲望のために
卵子ドナーさんや代理母さんの
権利を侵害したり
生殖の手段として踏みつけることは
決して望んでいません。
私たちは、
生まれる子どもの権利
(とくに、出自を知る権利)が
尊重されることを
心の底から願って、
親として勉強を重ねたり、
子どもとの対話に取り組んでいます。
「虎に翼」のドラマの重要な場面で
印象的に読み上げられた
憲法13条の冒頭
「すべて国民は、個人として尊重される」
この理念にまさに忠実に、
生まれる子どももドナーさんも
そしてもちろん代理母さんも
個人として尊重され、
尊厳が守られるような
社会制度設計を願ってやみません。
憲法13条の掲げる
「 生命、自由及び幸福追求に対する
国民の権利については、
公共の福祉に反しない限り、
立法その他の国政の上で、
最大の尊重を必要とする」
生殖補助医療の分野において、この理念が実現する社会を、心の底から願っています。
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