卵子提供を受けて
ノゾミちゃん＆ヒカリちゃん
（ブログ上のニックネームです）
を授かり
四人家族になった我が家
卵子提供のことは、将来的に
子どもたちとオープンに語れるように
日々虎視眈々と
土壌作りと種蒔きをしています
「出自の告知」「テリング」
というと、真っ先に思い浮かぶのが
これにまつわる絵本の読み聞かせ。
しかし
我が家の第一子のノゾミちゃんは
絵本ぜんぜん興味ない系の
お子様でした
ノゾミちゃんが生まれる前から
私が趣味的に集めていた
卵子提供やら多様性やらの
絵本はぜんぶ、
「それ、母ちゃんの本」
（意訳＝「読み聞かせしてくれなくていいです」）
という塩対応
ハイ、確かにこれは
母ちゃんの本です。
この本読みたいのは
母ちゃんであって、
ノゾミちゃんではないよね〜
こりゃもうだめだ、
出自の告知（テリング）は
絵本に頼らず
日常生活のなかでやっていこう
という境地に
私は達していたのだけれど。
先日ついに、
「絵本を使って
卵子提供の話」
という、
子どもが生まれる前に
思い描いていたのと近い体験を
味わわせてもらいました
ことの発端は、
私の帝王切開の傷に
ノゾミちゃんが興味を持ったこと。
「ノゾミちゃんもヒカリちゃんも、
ここ（手術痕）から出てきたよ」
と説明すると、
自分が生まれる話に
表情を輝かせていたので、
「お腹から赤ちゃんが
出てくる絵本あるよ！」
とすかさず営業して、
ふぁみいろの推し絵本
『あかちゃんはどうやってできるの』
をノゾミちゃんに見せました。
この絵本の中には、
経膣分娩だけではなく
帝王切開で赤ちゃんが出てくる
絵があります。
このページを見せたついでに、
この絵本のいちばんの胸熱ページ
「卵は持ってるひとも
持ってない人もいるよ」
を読みきかせました。
ノゾミちゃんは
たまごがある人の絵と
無い人の絵を指して
「この人ある！ この人ない！」
と自分で読み解いたあと、
「なんで？」
と不思議そうでした。
いや、ほんとそれね。
母ちゃんも不思議だわよ
どうして母ちゃんには
卵が無かったんだろうねぇ。
私としても、しみじみと
「どうしてだろうね。
不思議だけど、
いろんな人がいるんだよ」
と説明したところまでで、
今回は目標達成
そのうち、
「不思議でしょ。
ちなみに母ちゃんも
タマゴ無かったんだよ
それでね、
ノゾミちゃんが生まれるまで
長〜いお話があって…
」
という感じで、
この話を徐々に深めていきたいと
狙っています。
育児に教科書通りの正解は
ないのと同じで、
卵子提供を家族とどう語るかにも
一つの決まった正解などないと
私は思っています。
我が家は、
子どもの興味関心の発達を
じっっっっくりと待ちながら
子どもが関心を持ちやすい
タイミングを見極めて
理解度に合わせて
段階的に話を深めていけるように
何度でも繰り返し少しずつ
説明していくスタイルです。
まずは一番最初に
「あなたがだいじ、あなたが大好き」
その次に、
「世界には、いろんな人がいる」
そしてその前提のうえで
「私たちはいろんな家族のひとつのかたち」
だからこそ、
「あなたがだいじ、あなたが大好き」
この繰り返しで、
螺旋階段を降りるみたいに
深く深く、
大切なメッセージを
掘り下げていきたいです。
出自の告知は緊張するような
恐ろしいイベントではなくて、
この世界のありかたについて
子どもと自由に語り合っていく
楽しく大切な営みであると
感じています
さて、今月末には
ふぁみいろの対面お話会が
企画されています。
日時
2024年4月28日（日）
10:15〜15:30
場所
東京都新宿区内
対象者
精子提供・卵子提供・代理懐胎
での家族形成を
検討中・治療中・子育て中の方
金額
１人参加 4,000円
カップル参加 7,000円
会って何を話す！？
・治療のこと
・自己卵への思いのこと
・遺伝的に繋がりがない子育てのこと
・子どもへのテリングのこと など
普段なかなか対面で話せない内容を
安全な環境で語り合える場に
できればと思います。
詳細は下記サイトをご覧のうえ、
リンク先に記載のURLから
お申し込みください。
当日は私もピア・サポーターとして
参加予定です
昨年末のクリスマス会以来の、
久しぶりの対面企画。
お話しできるのを楽しみにしています！
