ここのところ天候の影響かなぁと思う患者が増えています。やはり私達人間の体は外界の影響をうけてるんだと思う今日この頃です。
１０代の男性患者が来院されました。主訴は左お尻の痛みとの事。調べてみると梨状筋が緊張しているようです。腹臥位になってもらい更に詳しく検査すると、短縮痛を確認しました。
短縮痛自体は筋筋膜痛（トリガーポイント）のサインですが、今回のケースでは他の問診や検査から得られた結果から考え、狭義のトリガーポイントではないと判断しました。
狭義のトリガーポイントの場合、組織癒着による循環障害なので原則、患部筋肉に直接アプローチするのが定石ですが、このケースでは他の要因による偽性トリガーポイント様症状と考えました。
骨盤の関節に離解傾向があると、同側の梨状筋は防御反応を起し過緊張して痛みを発生しやすくなります。この方もその傾向があったので患側骨盤を矯正。
その後、触診、筋力検査にて同側の大腰筋の筋力低下を確認。大腰筋は腎臓と関連する筋肉です。腎臓は脱水により機能低下を起こしやすいので脱水の検査をすると陽性反応。
詳しく聞くと、普段あまり水を飲まないようです。
水を飲まない→脱水→腎機能低下→大腰筋弱化→梨状筋緊張亢進
という機序で痛みが発症したようです。梨状筋と大腰筋は股関節運動で連続するので、どちらか一方が弱化を起こすと他方は悪影響を受けてしまうんですね。
結局、腎機能刺激、胸椎～頚椎矯正。一切患部の梨状筋に触れずに施術を終え、最後にもう一度検査したところ痛みは消失しました。
施術後、簡単な体操と水の摂取をお願いし念のため翌週の来院をお願いしました。
普段から水を飲まない習慣のうえに、近頃の暑さのせいで脱水を起こしていたようです。
皆さん夏はもう少しです。なるべくこまめに水を摂取するようにしましょう
院長 矢作 祐介
～副腎疲労症候群とはこんな症状を起こす疾患です～
朝起きるのがつらい・慢性疲労・うつ気味・膝の痛み・足底の痛み・頭がボンヤリする・倦怠感・ストレスに対処できない・ＰＭＳの悪化・常肩こり・腰痛・記憶があやふや・午前１０時まで目が覚めない・夕食後やっと元気になる・・・ｅｔｃ。
※当院ではアプライドキネシオロジーという特殊なカイロプラクティックテクニックを用いて、副腎疲労症候群等の改善に取り組んでおります。お心あたりの方はお気軽にお問い合わせください。
田町の鍼灸・整体 港カイロプラクティック鍼灸
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