「ただいま」

と言って

「おかえり」

と迎えてくれる人がどれだけいるかは
分からないけど

またここに戻って来ました。



何者でもない僕が書く言葉を
楽しみと言ってくださる方がいて


何者でもない僕がもらした苦しみを
痛いねって泣いてくださる方がいて


このブログを始めて本当によかったと
そう思っています。







昔から出来もしないようなことを口にしては


あとからそうなれるように
出した言葉が嘘にならないように


必死になっていたことがあります。



言葉の力ってとても不思議で


言い続ければ本当に叶ってしまったり


言い続けたせいで悲しいことが本当になったり


言霊というのはあるんじゃないかなって


そう思うことが時々あります。





そしてその言葉は自分だけじゃなくて


誰かにつたえることで


もっともっと強くなる。




きっと思ってるだけでは


いつの間にか


どんどん薄れて


最後には消えてしまっていたかもしれない


そんな思いを


誰かに知ってほしくて


誰かに忘れないでいてほしくて




僕の人生のほんの小さな輝きや


誰にも言えなかった痛みを


僕が忘れてしまう前に


誰かに見てほしくて。




そんな想いを込めて作ったこの場所で


僕が置いていった


「いなくなってしまった大切な人に会いたい」



という言葉。




何度も強く想った。



きっと
このブログを見てくださっている誰よりも


何度も自分の言葉を見て忘れないように


願い続けた。






何でもない日の夜






僕の願いは叶った。






いつ振りかも
もう分からなくなるほどの年月が
僕らの間にはあって


お互いに違う世界線の中にいて


もう出会えないと思った時もあった。




そんな僕らは


同じ時間の中を進んだ先で


また出会うことができた。




伝えたかったこと


会えなかった時の出来事


最近のこと


今のこと


心の底から謝りたかったこと



一度に溢れて言葉にならなかった。




でも僕らは


本当に驚いたけど



3分も経てば


昔のように冗談を言って話をしていた。






連絡先は聞かなかった。


最後に


僕からだけ渡した。





きっと向こうには


あの時とはまた違う今があって


僕の今と交わらない世界があって


幸せな昨日があって


夢見たこれからがあるのだと思った。




あの日


「またね」って


君が言ったから


僕は何一つ疑うことなく


笑顔で「さよなら」をした。




だから


この日、泣き顔で必死に笑って言った


「またね」が


「さよなら」に変わるのが怖かった。





この別れの


この言葉の


正しさは
今はまだ分からないけど




こうしてまた巡り会えた


あの日の「またね」が



僕らのこれからに


どうか続いていますように。