(前回記事)

女性(23)

何と女性用ステテコにふんどし
2023-08-22 

https://ameblo.jp/minaseyori/entry-12817201885.html

 

(今回記事)

「昭和レトロな下着」 

大判ブラやふんどし 

令和技術で復活


2022/9/24 産経新聞
https://www.sankei.com/article/20220924-3MBUKNK7ZFJVPK7ORBJA4JEKBE/

 

昭和レトロな大判ブラジャー「マッチミーブラ ウェルアップ」(ワコール提供)

昭和アイドルのぽっちゃりしたビキニ姿をほうふつさせるようなレトロな大判ブラジャーが復活、ヒットしている。

 

「寄せて上げる」窮屈なワイヤーはなく、手に取ればクタッ。着ければラクチンのフィット感。

 

見た目は昭和でも令和の技術が駆使され、快適性で若い女性から中高年にまで人気だ。一方男性下着では、ふんどしをオマージュしたパンツが売れている。

着心地抜群、理にかなう伝統の形
胸を上部まで包み込むフルカップ。一体化した肩ひもは太く、全体的にどっしりと安定感がある。

 

東京都世田谷区の「ウイング」二子玉川店で見つけたレトロなブラは、6日に全国発売された「マッチミーブラ ウェルアップ」(希望小売価格3960円)。

「このデザイン、若い世代には新鮮です」と話すのは、平成生まれで商品部の田坂精志朗さん(29)だ。「着心地重視の機能性を追求して、クラシックな形になりました」

製造元のワコールが21日に発表したブラに対する悩み1位「カップ上辺が浮く」(30%)、2位「肩ひもがずれる」(28%)もこの形なら、ほぼ起きない。理にかなっているのだ。

胸をブラに合わせる発想ではなく「ブラが、私に合わせてくれる。」をコンセプトに、昨年6月にリリースしたマッチミーブラは、10万枚売れたらヒットという業界でシリーズ累計50万枚を突破する好調ぶりだ。

「バブル時代にボディコンシャスな洋服が流行って以降、バストメイクするワイヤー入りブラが主流となり当社も注力してきたが、平成の終わり頃に出現した『美の多様性』の価値観とナチュラルさや快適さを求める意識が、コロナ禍で一気に進んだ。

 

洋服の流行もオーバーシルエットになり、体の線をそこまで気にしなくてよくなりました」。

 

ブランドチーフデザイナー、北村典子さん(45)が、ブラの変遷とヒットの背景を解説した。

実際に着けてみると生地がトロンと柔らかく、胸や背中にぴったり吸い付く一方、包み込んで支える感覚がある。6社の伸縮素材を厳選。各繊維メーカーの技術力が結集しているのだ。

カップ部を担当したGテックマテリアル(バンコク)の小宮大典社長(54)によると、「カップは通常伸びない不織布で作られるが、専用の伸びるウレタンフォームを開発。伸縮性に富む分扱いにくく、運搬資材から輸送方法まで変えました」と苦労を語る。

川田ニット(富山県)の松田秀利さん(45)は、「伸縮性の高いショーツの生地をブラの背中に使いたいとの発注を受け、ワコールの発想力に驚いた」。

 

編物と織物の長所を併せ持つトリコット繊維会社で、今回、360度方向に伸びる吸水・速乾性に富むトリコットを供出した。

伸縮性と相反するホールド力を担う、型紙設計と縫製技術による温故知新。ワコールは、昭和50年代発売ブラのリメーク版「ルーピング」も今年発売し、過去の知見を生かした商品の再構築を進めている。

一方、男性用「ワコールメン」がふんどしをオマージュした「ふんどしNEXT」も前年比4倍以上の売れ行きだ。先端素材の超ハイレグ形。木綿ふんどしのようなごわつきもなく、色柄も洗練されている。

この夏、百貨店で見かけて購入したという「いぬいクリニック」(京都市)の乾将吾院長(38)は、「最初は見た目の斬新さに惹かれたが、今は機能面から愛用中」と語る。

 

「通気性の良さが抜群。泌尿器科医の立場から、男性下着には年間を通じて、股間の体温を上昇させない通気性が必要と感じている。放熱することで入眠しやすくなるので、睡眠の質を高めることも期待できそうです」

今は昭和レトロブームだが、長く愛されるモノにはカワイイだけではない、機能美も潜んでいる。伝統と先端の融合が、一枚の下着から透けて見えるようだ。(重松明子)

 

 

余談

私がワコール本社を岡本さん共に訪問したのは、1966年(昭和41年)でしょうか。当時の本社は西大路通りが国鉄京都線のガードをくぐる北側の手前にありました。
現在のワコール京都ビルです。
京都市下京区七条御所ノ内南町103

当時のワコールと言うと、その2年前(1964年9月)に上場を果たした社長の塚本幸一氏(1920年9月17日生)は40代。京都の若き風雲児ともてはやされました。

市田㈱出身の岡本さんは、若干年長の塚本幸一氏を羨望していました。市田㈱もワコールと同年の1964年に、東京、大阪証券取引所市場一部上場を果たしていたのです。


ワコール本社で案内された一つに、新商品開発室がありました。そこは40畳程の部屋で中央に楕円形の大きなテーブルがあり、その上は、ブラジャーや布切れを切り刻んだ如くの様相でした。

成程、ここから新商品が生まれるのかと、いたく感心したものです。

 

 

 

心の履歴:20代編 目次
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