(前回記事)

心の履歴(187-1) 

ル-ムキー盗難
2023-05-06 

https://ameblo.jp/minaseyori/entry-12801444812.html

 

(今回記事)

2009/09/30 著

 

1983年(昭和58)7月23日の夕方の事です。

このような景色は初めてなので記事にしました。

1時間雨量91mmです。
※浜田市の洪水記録より月日と雨量が分かりました。

松江市での仕事を終え、日本海沿いの国道9号線を西へ。
江津市の出口の商店で停車。
その夜の宿泊予定地の浜田市にあと15km。

店頭で商店の小母さんと四方山話をしていますと何か変。
向こうの空にピンポン玉程の真っ黒の影。

空全体は薄い夕焼けなのに。
でも遠くの浜田市の上空にだけ黒い気球が降りている。

雲である。

その黒さは半端な黒ではない。
漆黒よりも猶も黒い。

あらゆる光を吸収し尽くすが如く。
悪魔が降りてきたような。

「小母さん、あれ何じゃ?」
「なんだだ!!? あげな??おぜな!!」

小母さんもただならぬ異様雰囲気に腰が引ける。
「わたしゃ、逃げる!」

直ぐに国道9号線を引き返し江津市から国道261号線へ。
中国山脈を横断し日本海側から瀬戸内側に逃げるために。

田舎の三級国道ですから、走っている車は無い。
背後に悪魔が迫って来るような不安が襲う。

飛ばしました。

山の中、真っ暗闇。

峠に入りました。
前方を照らすヘッドライトが心もとない。

ぽつりぽつり落ちてきたと思ったら一気にドバ~~。

バケツを引っくり返したような雨。

ワイパーは動くも効かない。

構わずアクセルをメイチ。

とにもかくにも逃げなきゃ。
それを20分程で抜けたときは助かったと思いました。

案の定、その夜、浜田市は大洪水で五日間、陸の孤島でした。広島から本社に転勤後、どうやら中国地方は鬼門となったようです。

余談ですが、豪雨に関しての昔の体験。

1972年(昭和47)頃、高崎から京都に帰る時の事。
雨の中を兄貴宅を出て間もない碓氷峠バイパスを車で上って行きました。助手席には未来の妻を乗せて。

午後三時頃なのにもう暗い。

それもそうです。

走っているのは雲の中。
土砂降りの雨は下から降って来る。

更に登って行ったら、ピカッ!バァ~ン!ピカッ!バァ~ン!


稲妻が車の直前の道路を這(は)う。

頭上を横切る。

連続して。

生きた心地がしなかったです。

 

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心の履歴(188) 

私の運命を変えた上司
2023-05-11 

https://ameblo.jp/minaseyori/entry-12802254344.html
 

心の履歴30代②主任編:目次
https://ameblo.jp/minaseyori/entry-12751545910.html