2019年、アルツハイマー病患者の脳のシミから、歯周病菌であるジンジバリス菌の痕跡が確認されました。

 

歯周病患者の歯茎から血流を通じて脳に菌が侵入し、慢性的な炎症を引き起こしていたものと推測されます。

 

ちなみにマウスの実験だと、歯周病菌を感染させたマウスの脳内では、「アミロイドβ」(註)が10倍溜まっているというデータもあります。

 

(註)アミロイドβ

脳内で作られるタンパク質の一種です。

アルツハイマー病で亡くなった方の脳を解剖すると、多くの場合、表面にびっしりと灰色のシミが浮いています。このシミの正体がアミロイドβと呼ばれるたんぱく質です。

 

病気の進行とともにシミも増えていくので、アルツハイマー病の発症にも大きく関わっているのではないかとみられています。

 

脳は脅威にさらされた時に、アミロイドβを出す。
脅威とは
 ①炎症
 ②栄養不足
 ③毒素


このアミロイドβは、認知症発症の25年前から溜まり始めますから、特に女性は30代後半から注意が必要です。

 

※がんこな歯周病でも重曹を飲んだら数日で消えます。

重曹(6)歯周病に有効な純粋重曹
2022-02-23 

https://ameblo.jp/minaseyori/entry-12726500046.html

 

(島津製作所)

https://www.shimadzu.co.jp/research_and_development/technology_branding/neurotech/amyloidms.html

 

他方、黒っぽいカビにご注意です。

自宅のお風呂場やキッチン、エアコンや加湿器がカビの発生源です。こうしたカビが認知症の原因になる可能性も指摘されています。

 

カビは湿度と栄養があればどこにでも増殖し、空気中から私たちの体に入ってきます。

 

それによって気管支喘息のようなアレルギー症状が出ることがありますが、それよりも厄介なのは、吸い込んだカビが体の中で増殖してしまうことです。

 

肺で増殖するカビはアスベルギルス・クリプトコッカスなどがあり、それぞれ厄介な症状を引き起こします。そして実は、脳でもカビが増えることがあるんです。

 

このクリプトコッカスは、エサとして肺よりもむしろ脳を好みます。免疫力が低下している状態だと、吸い込んだカビが脳で増殖してしまうということが起こり得ます。

 

カビはマイコトキシンという毒素を出します。先ほどアルツハイマー病の原因のひとつに毒素があると言いましたね。このマイコトキシンは、体内では分解されずに残ります。残ったマイコトキシンは全身を巡って脳にも到達します。

 

このとき脳はシミの正体であるアミロイドβというアルツハイマー病の発症に関わる蛋白質を出すことが分かっています。

 

日常的にカビを体内に取り込んでいる可能性がある人は、アミロイドβが作られ続けてしまうので、今すぐ生活環境を見直したほうがいいですね。


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歯周病についての説明

■ 歯周病はあごの骨が溶け、歯が抜ける病気
歯周病は、歯周病菌という口の中の細菌によって歯ぐきが炎症を起こし、やがては歯を支えるあごの骨が溶けて歯が抜け落ちてしまう感染症です。

 

初期の段階では自分で症状に気づくことが難しく放置されがちで、「歯がぐらつく」「膿が出る」など、本人が「おかしい」と気づいて症状が出ているころには、かなり進行しているケースが多いです。

歯周病の進行

歯肉炎    プラーク(歯垢)に歯周病菌が住みついて、歯ぐきに炎症が起き、赤く腫れて出血する。同時に歯と歯ぐきの間に「歯肉ポケット」と呼ばれるすき間ができる。

歯周炎    歯周病菌が増え続けて炎症が大きくなると「歯肉ポケット」が深くなり、「歯周ポケット」になる。
さらに炎症が進むと、歯の周りの骨が溶け、最終的に歯が抜け落ちる。

■ 歯周病菌が体のさまざまな病気を引き起こす!?
歯周病は単なる“口の中”だけの病気にとどまらず、歯周病菌が血流にのって全身をまわり、体の他の臓器や全身状態にも悪影響を及ぼすことがわかってきました。

 



●歯周病が全身へ及ぼす影響
心臓病    歯周病菌による動脈硬化が心臓の血管を詰まらせ、狭心症や心筋梗塞につながる。また、感染性心内膜炎といって、心臓の弁などに歯周病菌が感染して炎症が起きる。

 

脳梗塞    歯周病菌が動脈硬化を進行させて脳の血管を詰まりやすくし、脳梗塞の原因となる。

認知症    認知症の多くを占める「アルツハイマー病」を発症するリスクが、歯周病患者では1.7倍になるという報告がある。

誤嚥性肺炎    だ液や食べ物と一緒に、口の中の歯周病菌が誤って気管に入り、肺に流れ込んで肺炎を引き起こす。

糖尿病    歯周病によってインスリンが効きにくくなり、糖尿病が悪化する。また、糖尿病が悪化すると歯周病を発症しやすくなる。

骨粗しょう症    歯周病で歯が抜けると、食べ物をかむ力や飲み込む力が弱まり、骨を作るのに必要なカルシウムやビタミンなどの摂取量が減り、骨粗しょう症が悪化してしまうおそれがある。

早産・低体重児出産    歯周病による炎症物質が、早期の子宮収縮を引き起こし、早産(22~36週)・低体重児出産(出生体重が2500g以下)につながることがある。

https://www.saikokuhoren.or.jp/pages/02_1912.html