呆れました。

 

4月9日(木)相方の視ているテレ朝の夕方6時半、音声だけを聴いていた。

 

と、スタジオ内のコメンテーターが、自分と女子アナとの7~8mの距離を、「この距離では感染しないから大丈夫。」と言い、それに応じて女子アナも「これだけあれば大丈夫。」とのたまう。

 

翌10日(金)朝の「モーニングショー」でも、テレ朝社員玉川が同様なことを言っている。

 

笑止千万である。

 

過去(歴史)に学ばないマスメディア。

寧ろ、彼らがコロナウイルスを拡散している張本人の一人だ。

 

結論から言おう。

密閉された空間では、例へ体育館でも感染することは、ノロウイルスが証明しているではないか。

 

ましてや、スタジオでは飛んで火にいる夏の虫。

 

今回掲載する論文は、古典とも言える19年前のノロウイルス発病のコホート(集団)研究である。

 

この論文を読むと、ウイルスがどういうもので、どう対策したら良いかの一助になるだろう。

 

つまり、施設の規模の大小に拘わらず、限定空間のリスクである。
 

料飲食業者や学校・病院・福祉施設のオーナーや職員は、

 

先ずは

「ウイルス = 紫煙如き空中遊泳」

 

というイメージを脳幹に刻んでおくべきである。

 

 

特に天井ファンが回っているホテル・レストランや、排気設備の無い病院や老人福祉施設が危ない。

 

 

逆に最もリスクが小さいのが、ホロモン・焼き肉屋、カウンター式のラーメン屋やお好み焼き屋、たこ焼き屋などである。ここでは、常時、換気扇が回っている。

 

 

(ノロウイルスによる嘔吐や下痢の原因)
The round blue ball structure of norovirus is actually a protein surrounding the virus's genetic material. The virus attaches to the outside of cells lining the intestine, and then transfers its genetic material into those cells. Once the genetic material has been transferred, norovirus reproduces, finally killing the human cells and releasing new copies of itself that attach to more cells of the intestine's lining.
http://www.foodpoisonjournal.com/food-poisoning-information/what-is-it-about-nor




ノロウイルスの丸い青色のボール構造は、実際にウイルスの遺伝物質を取り巻くタンパク質だ。

 

ウイルスは腸内にある細胞の外側に付着し、その遺伝物質をそれらの細胞に移す。

 

遺伝物質が移入されると、ノロウイルスは、最終的にヒト細胞を殺し、腸の内層のより多くの細胞に付着し、それ自体の新しいコピーを放出する。

 

Evidence for airborne transmission of Norwalk-like virus
(NLV) in a hotel restaurant
ノロウイルスの空中伝播の証拠 (NLV)ホテルレストラン

https://www.cdc.gov/nceh/ehs/Docs/Evidence_for_Airborne_Transmission_of_Norwalk-like_Virus.pdf
(Accepted 18 January 2000)
 
An outbreak of gastroenteritis followed a meal in a large hotel during which one of the diners vomited. 


概要
大きなホテルで食事をした人の一人が食後胃腸炎を発生し嘔吐した。

 

病気の臨床上の特徴はノーウォーク様ウイルス(NLV、小型球形ウイルス、属名ノロウイルス)感染症を示唆した。

 

そして、これは電子顕微鏡検査と逆転写酵素ポリメラーゼ連鎖反応(RT–PCR)によって確かめられた。(説明の一部省略)

 

食事で出される食品が発生の原因であるとの証明は出来なかった。

 

レストランに入り、食事の有無に関わらず、食卓毎の発病率の分析では、吐いた人からの距離とは逆の関係を示した。

レストランの別の部屋で同じ食事をした人は誰も病気を報告しなかった。

 

このことは、ノロウイルス(NLV)に汚染された特定食物による直接感染や人から人への感染は起こりそうもないことを意味している。

 

この調査結果では、ノロウイルスの空中での広がり態様とノロウイルス吸入感染(空気感染)とが一致していた

 

INTRODUCTION
ノロウイルス(NLV)は、1968年、オハイオ州ノーウォークの小学校で胃腸炎が集団発生した後の1972年に最初に報告された。

 

それは高度に感染性のウイルスのグループに密接に関連したウイルスである。

 

それらは32 nm(ナノメートル)のウイルスであり、表面はアモルファスで輪郭が不揃いで、浮遊密度は1±36-1±41 g} cm $。 

NLVは、しばしば突発性であり発射性である嘔吐および下痢を特徴とする胃腸感染の発生を引き起こす能力を有する。

 

ヒトNLVには最近報告されているが、ヒトNLVにはヒト以外のNLV感染は知られていない。

 

1992年から1994年までの英国の流行のチェックでは25の発生の平均潜伏期間は35時間であった(中央値11-48時間の範囲)。

病気の平均的な持続時間(23件)は42時間であり、中央発病率(35件)は48%(4-100%の範囲)であった。

通信の著者。

死亡が報告された。

 

疑われた特定の食物品目は、報告された41件の疫病のうち24件で、内、牡蠣は8件のみであった。

 

この食中毒事例のうち11件での疑わしい食品は、生の (塩・酢の))ピクルス(漬物)であった。

 

明確な季節パターンはなかったが、11月と12月に年間の4分の1が発生した。


糞便の経口伝染経路は、ノロウイルス(NLV)の二次的な広がりにおいて重要であるが、嘔吐も主要な感染源である。

感染した食物に含む10〜100粒子と比較して、嘔吐中には3,000万個以上のウイルス粒子が遊離すると推定されている。

嘔吐からの伝染は、ホテルの台所の助手が後にポテトサラダを調製するために使用するシンクに嘔吐した後に発生したと記述されている。

 

ウイルスの浮遊感染もまた検討されたが、呼吸器による拡散は、呼吸器粘膜細胞におけるNLVの複製の証拠が見出されていないため、起こりそうもない。

 

空気中の二次的広がりへの寄与は、エアロゾル化ウイルスの吸入とそれに続く嚥下(えんげ、「飲み込み」)を通して重要であり、閉じ込められた空間に発射性嘔吐がある場合にはより起こりやすい。

※コロナ肺炎ウイルスでは、咳が発射性嘔吐に相当する。

空中浮遊液滴によるNLVの伝染は、巡航船内での胃腸炎の発生に関係していた。 

 

彼らのキャビンで嘔吐した発端患者は、嘔吐していない発端患者よりも病気になったキャビン仲間を持つ可能性が高かった。

 

NLVに関連したトロントの病院における急性胃腸炎の発生は、空中伝播の証拠とともに報告されている。

 

しかし、これまでの研究では、手からの口伝染を環境汚染から排除していない。 

この報告書では、食事中に吐き出された食堂(パーテー会場)から生じる空中伝染に関連するNLV感染の発生に関する最初の詳細な説明を記載する。

 

つづく

 

次のページ(記事)が、室内でウイルスが伝染していく実態。

 

ノロウイルス(2)ウイルス飛沫実例に学ぶ
2020-04-12 

https://ameblo.jp/minaseyori/entry-12588954174.html

 

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(画像 焼肉)

https://recipe-book.ubiregi.com/articles/yakiniku-duct/

(画像 排煙)

http://aqd.jp/