前回記事
白文鳥ピピ物語(1) meの運命

https://ameblo.jp/minaseyori/entry-12524718087.html

* --- ** --- * --- ** --- * --- ** --- *
白文鳥ピピ物語(2)チュンとの出会い
* --- ** --- * --- ** --- * --- ** --- * 

 

辛うじて、ベランダの端に辿り着いたら、騒いでいたのは、色が茶色の汚い二回り大きな雀とか言う鳥が数羽、餌を争って食べているわ。

 

 

激しい事。

下品な食べ方

でも、そんな事は言ってはいられない。
だって、meのお腹はペコペコ。
よろよろしながら、近づくと、飛び散った餌が落ちていたの。

夢中で一つ一つ ついばみながら近づいて行くと、突然、皆、餌の取り合いを止めて、さあっと身を引いて、ベランダの柵に並んだの。


白く輝くmeを初めて見たので、皆、びっくりしたのね。meは、やはり目立つのね。あんな汚い連中より、汚れの無いこの純白!お口に赤い紅。


でも、そんな事、言っていられないわ。とにもかくにも、お腹、ペコペコ。

ガラス越しに、誰かがmeをじっと見ている。
助平な顔をしてさ。目の前に餌を蒔くの。
誘惑、見え見え。

赤黒い顔。肝臓が悪いのかしら。
でもね、この期に及んで止むを得なし。

ここは、meの鳥生(人生)の勝負!決断!
このおっさんに、家なき子のmeを委ねる道を選んだの。

そして彼の餌を蒔いた通りに進んだの。

チュン連中の下品な関西弁での井戸端会議を聞いていると、どうやら、そんなに悪い人でもないらしいからね。

だから猶も前に進んだの。


2006/10/20                  
************************************************         
  『白文鳥ピピ物語(3)meの選択』へ続く

https://ameblo.jp/minaseyori/entry-12526890318.html