前回記事
白文鳥ピピ物語(1) meの運命
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白文鳥ピピ物語(2)チュンとの出会い
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辛うじて、ベランダの端に辿り着いたら、騒いでいたのは、色が茶色の汚い二回り大きな雀とか言う鳥が数羽、餌を争って食べているわ。
激しい事。
下品な食べ方
でも、そんな事は言ってはいられない。
だって、meのお腹はペコペコ。
よろよろしながら、近づくと、飛び散った餌が落ちていたの。
夢中で一つ一つ ついばみながら近づいて行くと、突然、皆、餌の取り合いを止めて、さあっと身を引いて、ベランダの柵に並んだの。
白く輝くmeを初めて見たので、皆、びっくりしたのね。meは、やはり目立つのね。あんな汚い連中より、汚れの無いこの純白!お口に赤い紅。
でも、そんな事、言っていられないわ。とにもかくにも、お腹、ペコペコ。
ガラス越しに、誰かがmeをじっと見ている。
助平な顔をしてさ。目の前に餌を蒔くの。
誘惑、見え見え。
赤黒い顔。肝臓が悪いのかしら。
でもね、この期に及んで止むを得なし。
ここは、meの鳥生(人生)の勝負!決断!
このおっさんに、家なき子のmeを委ねる道を選んだの。
そして彼の餌を蒔いた通りに進んだの。
チュン連中の下品な関西弁での井戸端会議を聞いていると、どうやら、そんなに悪い人でもないらしいからね。
だから猶も前に進んだの。
2006/10/20
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『白文鳥ピピ物語(3)meの選択』へ続く
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