こんばんは。みやこと申します。

8月21日にリリースされた水瀬いのりさんの1st half album『heart bookmark』の感想及び歌詞考察を遅ればせながら、したためましたので、ブログとして置いておきます。僕なりの解釈にはなりますが、よかったら読んでください。


・はじめに

まず、『heart bookmark』というアルバムについて。これは、本人が「未来の私への贈り物」と言っていることもあり、"これから"のアーティスト・水瀬いのりを歌った楽曲がたくさん収録されているように思います。

贈り物といえばglowを思い出しますね。アーティスト活動という道を歩き続ける彼女がこの9年目という節目で見つけた、"お気に入り"たちを未来の自分へ贈るんですね。

いつでもこの時を振り返ることができるよう、心に栞を添えて。


・前置き

感想はノンフィクションですが、考察はフィクションです。そこにないものを、あたかもそこにあるかのように語る、いつものやつです。

当時自分が楽曲を聴いてどんな考えを持っていたか、自分が振り返るためにブログという形で残しているだけなので、読みづらいと思います。人がギリ読めるくらいの体裁を保つようにはしていますが。

あと、自分の中で噛み砕いてから本人の言葉を読み取りたいのでインタビューやラジオ等はまだ追ってません。初解禁のメロフラ聴いた程度の情報量で、あとは楽曲を何度も聴いたくらいなもんです。その時点で歌詞考察しています。



・heart bookmark

感想については先にツイートしたのでこちらを。


 

以下、歌詞考察になります。


「きみの大好きがきみを作ってくよ」という歌詞は、自分の「やりたい」を探究し様々な挑戦をし続ける水瀬さんにぴったりだと思っていて、やってみた結果それが好きになって、やがて自分という像を形成していくということだと感じますね。


「ほこり払い 読み返した付箋の貼られたページ」ここ完全に未来(もしくは今から過去を見てる?)の私視点ですよね。未来からだとheart bookmarkが過去、今からだとこれまでの楽曲が過去になりますね。


「幸せっていう感情はなんだかまだ少し大袈裟な気がする」『Catch the Rainbow!』でしあわせを歌ったのがアーティスト活動第1章で幕切れ。これまで様々なシーンでしあわせを歌ってきてはいるものの、転換期を迎えてからの幸せはまだまだ先にあるということだと感じました。


「ありがとうが言いたくてあせって悔やんで笑って」ライブの度にたくさんの「ありがとう」を伝えてくれる水瀬さん。楽曲を通して想いを伝えるというアーティスト観があることから、ありがとうの気持ちも楽曲に載っているはず。だけど伝え方(楽曲、歌い方)に迷った時期があったことを示していそう。でも「We are all right!」で笑い飛ばせるのが強いんだよなぁ。この楽曲は、いやこの楽曲に限らずだけど、絶対未来の水瀬さんの味方で居続ける。


「あの日、蕾が開きました 青い海を目指し漕ぎ出し いつか、虹の向こう 瞬く光見つけて」この歌詞本当に好きすぎる。『僕らは今』の「希望の虹引き連れて」「いつまでも終わらない波が打ち寄せてる」を思い出す。アーティスト活動、ずっと歩み続けてきた歴史、10周年を前にここで振り返っておくことの大きさをheart bookmarkが物語っている。アーティスト・水瀬いのりという本、まだまだページは増えていくんだけど、ライブの思い出(楽しかった出来事)とか、転換点(眠れなかった夜)とか、一つ一つの節目にはインデックスのように栞がはさまれていて、いつでも思い出せるようになっている感覚、これをheart bookmarkというタイトルが教えてくれたように思います。


「あきらめてた時間も きっと動き始める」

『glow』で軽くやめにしたこととか、アルバム「glow」が作られる前に諦めていたこと、苦悩があったのかもしれない。「正解じゃなくても私なんだ」だって、「きみの大好きがきみになる」から。「全部全部わたしのものだから」。



・フラーグム

最初ラジオO.A.で聴いた時は結構好きなアニタイ楽曲だ!って感じでしたけど、2番以降聴いたらエグい歌詞がポンポン出てきて草って感じでした。

ちなみに最近公開されたMVでは「もっと好きになれること見つけたから」のところのシーンが髪を切る場面になってるんですよね。これには、憧れを抱いていた頃の自分との決別のようなものを感じました。


この楽曲についても感想を先にツイートしたのでこちらを。

 

以下、歌詞考察です。


「遠回りも悪くなかったよ」

こんなんクータスタですからね。わたしがわたしだと歌を歌えるようになったんだね…

探して迷って信じて求めた結果、絶対に譲れない強い気持ちが生まれたのかもしれない。

クータスタと結びつけたらこの後の「かっこつけて良いこと言おうと〜」のところ、SAの千秋楽でちょっとズレちゃったの思い出しますね…

「明日の天気も正直分かんないけど」のところは、自分でもこの先どういった道を歩んでいくかもわからないよ?っていう比喩のようにも感じましたね。まあ、正解なんて知らないまま探した方が面白いからね。



・ほしとね、

素直に受け取ると恋愛ソングなんですけど、ところどころに今アルバムのテーマともいえる「未来、これから」を匂わせる歌詞が見られるんですよね。櫻澤ヒカルさん提供ということで、「これまでとこれからを照らし出」した『Starlight Museum』の歌詞が思い浮かびますね…!「ねえ星夜 あなたは知ってたの?私の歌と想いの全部」星は全てお見通しだったのか…


「口ずさむのは未来のこと これまでに手を振るように」ここにも過去の自分との決別を示唆するような歌詞が。気ままに音楽する、音を楽しむ精神がここで芽生えたような表現が見られますね。


「思い出すのは君とのこと あの日から褪せずに残る 輝いていて」

小さな憧れを抱いていた頃の私を指しているのか…?


「まだまだ足りない"これから"を感じようよ」

過去も大切にしつつ、これからへの希望が詰まったような歌詞だなあと思ってお気に入りですね、ここ。


「私が理由じゃない?」

サビに出てくるこのフレーズ、ずっと意味を考えていたんですけど、音楽をやる理由は結局自分の好きを追い求めること、好きなStyleで自分の歌を構築することって意味なのかなーと。


「曇りのない歌があれば ほら笑えたのかな」

過去の自分と今の自分がどちらも成立する音楽のやり方があれば、苦悩することもなかったのかな…


「弱音は歌に隠すわ そんな私を見ていて」

これまた難しい歌詞。

弱音を歌に隠す、楽曲の主人公がもつ心情と重ね合わせることによって、歌っている水瀬さん本人の感情ではなくあくまでこの楽曲の登場人物がもつ気持ちだよ〜と誤魔化せるようになってるってこと…?このStyleで歌を歌う私をこれからも見ていてね(=楽曲を通して想いを伝えるから、弱音を歌に隠してることを知ってるあなたたちファンはそれを分かっていてね)ってことなのかなーと僕は思いましたね。



〜2に続く〜