図書館戦争 有川浩

2006年3月5日発行

 

公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として『メディア良化法』が成立・施行された現代。
超法規的検閲に対抗するため、立てよ図書館!狩られる本を、明日を守れ!
敵は合法国家機関。
相手にとって不足なし。
正義の味方、図書館を駆ける!

 

 
特殊な設定の世界観のお話です。
図書館がまるで軍隊組織になっています。
 
メディア良化法という法律で自由に好きな本を手にすることができなくなった世界。
本好きには恐ろしい世界ですね。
唯一対応できるのが図書館。
 
高校生の頃に、助けてくれた図書隊に憧れて同じ道を進む主人公。
その教官は無愛想でいつも怒っているような男。
この二人の掛け合いが爽快で面白いです。
 
そして、この二人は実は……。
本当にもどかしい。
憧れの人の顔を覚えていない主人公もですが、わかりやすく言葉にすることがない男のほうも。
お互いが空回りしている関係です。
 
雰囲気は日曜の朝の戦隊モノのよう。
でもバリバリ戦闘シーンが盛り沢山です。
 
続きもたくさんあるようなので、順番に追っていきたい話でした。