【男子テニス 全豪オープン決勝】
ノバク・ジョコビッチ[セルビア・ATP1位]
3
(7-6[7-5]、6-7[4-7]、6-3、6-0)
0
アンディ・マレー[スコットランド・ATP4位]

今さら感はあるだろうが、先日閉幕した男子テニスの全豪オープンについて。
大会は世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチが2年ぶり5度目、グランドスラム(全豪、全仏、全英、全米のテニス4大大会)では通算8度目の優勝を飾り幕を閉じた。
一方のアンディ・マレーは全豪4度目の準優勝。悲願の初優勝はまたしても次回以降へ持ち越しとなった。

ここ最近の錦織圭選手の大活躍に乗じて今大会はいつ以来であろうか?と思うぐらい本当に久々にテニスの試合結果を気にしては時間さえあればテレビ観戦していた。

彼のテニスを通じて感じたこと。
王者ジョコビッチは結構、短気なのかナーバスなのか、割とメンタル面でのダメージを表情に出しやすい。
しかしながら、ここぞというときに自分を奮い立てる気合いの入れ方と気合いが入ってからの集中力は半端なく凄まじい。
とくに準決勝、決勝は試合が長丁場になっていったのにも関わらず、最終セットはいずれも6-0と1ゲームも落とさずに一気に勝利をモノにするスキルとメンタルの強さは凄みさえ感じる。
それと、あらゆる局面に備えてきたであろう準備力の高さ。
これは事前準備、段取り、根回し…自分のビジネスにも結び付く教訓となった。

ところでこの全豪オープンだが、果たしてどれだけの国の選手が参加しているかご存知だろうか?

男子の本選に限っているが、実に76ヶ国、128人もの選手が出場している。
テニスのように各国のトップレベルの選手たちが戦い、試合が終わればお互いを讃え合うことが出来る競技の偉大さを改めて感じた。
だが、これは何もテニスに限ったことではない。
スポーツの持つ素晴らしい一面といえる。

今大会開催期間中は痛ましいテロ事件が発生し、私自身も心乱される日々でもあった。
今回の全豪オープンにはクウェートやトルコなど中東の選手も出場していた。
世界の様々な国の選手たちがどんな環境でテニスに励んできたのかイメージしながら、テロや戦争で血を流し、命を落とすことに一体何の意味があるのか?と考えさせられた。
私は世界平和主義者でも何でもないただの庶民だけど、エネルギーの掛ける矛先がスポーツや文化になり、それらがより栄えていくような時代になっていくことを心から願う。

そして、こんな場ではなんだけど、お亡くなりになった日本人の方々、また報道はされていなくとも、世界各国のお亡くなりになられた方々に対して、心からお悔やみ申し上げたい。