加齢なる一族、壽初春大歌舞伎を観に行く〜

続き…。

三、狐狸狐狸ばなし

 

 

 

 

 

江戸・吉原田圃で手拭い染屋を営む伊之助(松本幸四郎)は、元は上方の女方役者。

女房のおきわ(尾上右近)と使用人の又市(市川染五郎)の三人で暮らしています。

かつて女郎だったおきわは、酒飲みで怠け者のうえ、今ではなまぐさ坊主の重善(中村錦之助)と深い仲。

それを知ってか知らずか、伊之助のおきわへの執着は増すばかり…。

ある日、おきわは重善と一緒になりたい一心から、伊之助を毒殺。

しかし翌朝、死んだはずの伊之助がひょっこりと現れたものだから大騒動! 

男と女の色欲が絡み合うなか、虚々実々の騙し合いの行方は・・・?

 

 

後半は、本当に幸四郎さんの伊之助と右近さんのおきわの騙し合いです。

狐(おきわ)と狸(伊之助)の化かし合い!

幸四郎さんは、伊之助を楽しそうに演じています。

 

そして、右近さんは、大抜擢に奮闘、瓜実顔が色っぽく、意地悪にも見えます。

 

錦之介さんが生臭坊主役。意外だけど、美男だから、おきわが惚れるのも納得。

 

もっと意外なのが染五郎くんの又吉。

普段は、若手歌舞伎俳優の中でもイケメン枠。

お馬鹿な話し方も、ノロノロした動きも、GOOD!

この経験は、大きな収穫でしょうね。

 

壽初春大歌舞伎の昼の部は、

若手の踊り、熟練の踊り、渋い荒川十太夫に、喜劇狐狸狐狸ばなしと、内容が充実していて、とても面白かったので、大満足!

 

 

 

 

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