加齢なる一族(友人、私)、四月大歌舞伎昼の部に行きました♫

 

久しぶりに11時公演を観られてウキウキ。

 

新・陰陽師

 

 

時は平安時代。

故郷である東国の民のために朝廷に反旗を翻した平将門(坂東巳之助)は、興世王(尾上右近)らと関八州を掌握します。

朝廷はこれを放っておくまいと、将門の旧友である俵藤太(中村福之助)に将門討伐の勅命を出します。

藤太は、帝の寵愛を受ける桔梗の前(中村児太郎)を恩賞に所望し、それを条件に、東国へ向かうことを決意。

 

そこへ、妖術遣いの陰陽師・蘆屋道満(市川猿之助)が現れ、将門を討つためにと藤太に1本の鏑矢を贈りますが、道満のその姿からは、いかにも怪しい雰囲気が漂います…。

 

この鏑矢を手に東国へ赴き将門を討った藤太ですが、打ち落としたはずの将門の首はどこかへ消え、行方が分からなくなってしまいます。


 さて、この一件で将門の祟りを案じるのは、都で評判の若き陰陽師・安倍晴明(中村隼人)と友人で笛の名手である源博雅(市川染五郎)。ある日二人は、糸滝(中村壱太郎)と名のる娘に出会います。博雅がひと目で心奪われた美しき彼女の正体は、実は将門の妹・滝夜叉姫で…。

 

 

 

10年前に新しい歌舞伎座で新歌舞伎として、上演された作品が、猿之助さん演出で、新・陰陽師になりました。

とにかく、配役が若くて、瑞々しい。

10年前も配役が若くて新鮮だったのだけど、この10年で、清明役だった染五郎さんは、幸四郎になり、将門役の海老蔵さんは團十郎ですもの・・・。

月日は流れました。

 

 

そして、猿之助さんが新橋演舞場などで、主役や大きな役に抜擢した巳之助さん、右近さん、隼人さんが大活躍。

 

巳之助さんは、おどろおどろしい将門で、凄い迫力、

右近さんは声は良いし、よく通り、悪役を楽しんでますね。

隼人さんは、美しい品のある清明ですが、とても余裕を感じました。

大きな舞台で真ん中を経験したことは、大きいですね。

 

そして、若手の歌舞伎俳優のキャスティングがGOODなんです。

壱太郎さんは、美しくもあり、強さが半端ない。

福之助さんは、先月に続き存在感があり、児太郎さんは、儚げな感じが良く、鷹之助さんは、とにかく動きが良いわ。

染五郎さんは、若々しく、美しい。

以前は台詞をいうとあれ?と思ったけど、台詞にも気持ちがきちんと乗っていました。

 

でも、隼人さん、染五郎さんの美しいコンビは、一幕目は、全く出てきません。

 

 

猿之助さんは、道満という悪役を、存分に楽しみ、舞台にスパイスを散りばめ、最後に、宙乗りをするのが道満の猿之助さんなので、終わってしまえば、新・陰陽師は、あれ?猿之助さんが印象に残ってしまう・・・。

 

若手を配役し、その若手が十分に良く、そして、立ち廻りのスピード感、アクロバティックな動きに、ワクワクし、演出する猿之助さんが、意図した通りに、私は満足したのです。

 

 

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