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加齢なる一族、四月大歌舞伎の昼の部に行きました〜♪

 

 

昼の部

一、醍醐の花見

 慶長年間、豊臣秀吉(中村雁治郎)が京都の醍醐寺で、北政所(中村扇雀)、淀殿(中村壱太郎)、松の丸殿(市川笑也)三條殿(尾上右近)、利家の妻まつ(市川笑三郎)たちと盛大に花見の宴をしています・・・・。

 

幕が開くと、桜のピンク色で明るい醍醐寺。

そして、桜と競うように華やかな打掛姿の北政所、淀殿、松の丸殿、三條殿、利家の妻まつの美しいこと・・・。

誰が一番綺麗かしらと見比べてしまいます(≧∇≦)

 

順番に舞踊を披露していきますが、途中で壱太郎君の淀殿と笑也さん演じる松の丸殿の小競り合いが楽しいの。

笑也さんの意地悪そうな顔が超可愛い(*ノω・*)テヘ

 

桜は綺麗だし、美女が踊り、それを見ながらお酒を飲むなんて最高よね~。

雁治郎さん演じる秀吉の楽しそうなこと!

私もこの時代の小鳥にでも生まれて、、コッソリ醍醐寺を覗いてみたいと思いましたよ。

華やかで春らしい舞踊劇でした。

 

二、伊勢音頭恋寝刃

 

万次郎(片岡秀太郎)の後見役から助力を乞われた福岡貢(市川染五郎)は、夜の二見ヶ浦に万次郎とともにやってきます。

すると、万次郎の奴林平(中村隼人)が、大学の手下たちと争っているところに出くわし、お家横領画策の手掛かりとなる密書を手に入れます。


 ようやく刀を手に入れた貢は、賑わう古市の遊女屋油屋に折紙の行方を追って現れ、二見ヶ浦で手に入れた密書から、徳島岩次(大谷桂三)が怪しいと睨みます。

 

一方、貢の恋人であるお紺(中村梅枝)も岩次が折紙を持っていると確信し、折紙を手に入れようと、岩次になびいたふりをして万座の中で貢に偽りの愛想づかしをします。

 

逆上した貢は自分が手にしているのが青江下坂とは知らず、意地の悪い仲居の万野(市川猿之助)をあやまって手にかけてしまうと、妖刀に魅せられ次々と人を斬り捨ててしまうのでした。
 

 

この演目、ついこの間観た気がしましたが、筋書きを見ると3年も前でした・・・。でも記憶があるということは、前回とっても良かったということでしょうね・・・。

 

歌舞伎では、よくある愛想づかし。

でも、満座の席で恥をかかされた貢が、お紺を殺さないのが何よりの救いです・・・。

 

今回、染五郎さん、猿之助さん、梅枝さん、松也さん、隼人さん、米吉君と若手が初役で頑張ってました。

それを秀太郎さん、萬次郎さん、桂三さん、由次郎さん、橘三郎さん、橘太郎さんがしっかり脇を固めてました・・・。

 

染五郎さんの貢は、柔らかさも強さも適度にあり、これからは、染五郎さんが、仁左衛門さんの役を引き継いでいくのかしら?女殺し油の地獄もそうでしたよね・・・。

 

猿之助さんの万野は、いじわるですね~(`Δ´)

こういう役の時の猿之助さん、生き生きとすること!

分かりやすいと言えば分かりやすいけど・・・でも、ちょっとやり過ぎなぐらいかも?

梅枝さんは、幸薄い女性がぴったり。

 

松也さんは、仁左衛門さんの音・抑揚そっくりでした。

きっと仁左衛門さんの録画とかテープで勉強したんだと思います・・・。

 

橘三郎さん、橘太郎さんのドタバタ劇も味わい深いし。秀太郎さんがちょっと出るだけで和事の香りがしました。

 

 

 

三、一谷嫩軍記

  熊谷陣屋

 源氏の武将熊谷直実(松本幸四郎)が自らの陣屋に戻ると、妻相模(市川猿之助)が息子小次郎の初陣を案じて陣屋を訪れています。

 

直実は須磨の浦で敦盛を討った様子を語って聞かせますが、そこに敦盛の母である藤の方(市川高麗蔵)が現れ、直実に斬りかかります。

 

藤の方と相模が悲しむ中、直実は源義経のもとに敦盛の首を届けようとしますが、そこへ義経(市川染五郎)が現れ、敦盛の首実検が行われます。

しかし、直実が差し出した首桶の中にあったのは小次郎の首・・・・。

 

 

熊谷陣屋、人気演目なんでしょうね。何度も何度も上演しますものね・・・。

最近はやりの忖度で、我が子を身代わりに・・・なんてあんまりよね。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

それは、男親の思考です。でも先代萩の政岡も我が子を身代わりにしたわね・・・。

 

猿之助さんの相模は、悲しみの感情を必死で押し殺そうとする姿が、哀れで、高麗蔵さん演じる藤の方は、品がありました。

 

染五郎さんの義経は、若く美しかったです。

 

幸四郎さんの直実も何度も観ていますが、イマイチ苦手・・・。

台詞がよく聞こえないんだもの・・・。

 

でも、ラストの花道での「十六年は一昔、夢だ」は、良かった~。

グッと胸を締め付けました。流石です!

親だもの、やっぱり辛いわよね・・・。