加齢なる一族(義姉、私)、十二月大歌舞伎に行きました~音譜




一、源平布引滝




 平家全盛の時代。平家方に従っていた源氏方の木曽義賢(片岡愛之助)は病で館に引きこもっていました。
奴の折平(坂東亀三郎)を、行方知れずとなっている源氏の武将多田蔵人行綱と見抜いていた義賢は、源氏再興の機会を目指す自らの本心を明かします。
そこへ平清盛からの使者が来訪し、義賢に平家への忠誠を誓わせようとします。その仕打ちに耐えかねた義賢は使者を斬り捨ててしまい…。



今年のお正月、浅草歌舞伎で観た演目ですけど、
愛之助さんの迫力ある戸板倒しや仏倒しの立廻りに、ワクワクしちゃいます(o^-')b

梅枝さん、右近さんもすっかり大人な女性になり、澤瀉屋さんの笑也さんや猿弥さんも加わり、

浅草歌舞伎ではなく、歌舞伎座で義賢を演じるなんて・・・愛之助さんも嬉しいでしょうねアップ



二、幻武蔵




 戦乱が終わり、徳川家による泰平が訪れた御代。
天下の剣豪宮本武蔵(中村獅童)は播磨国姫路城に招かれます。
領主から妖怪退治を頼まれた武蔵は、その正体を突き止めようと天守閣の最上階を目指します。

そこへ現れたのは徳川に敵対した淀君(坂東玉三郎)の霊たち。
やがて武蔵はその背後に、この地の地主神である小刑部明神(尾上松也)がいることに気づきます…。
 


照明とか盆とか、人の並び方とか演劇的な演出でした。舞台が暗くて、時々うとうとしてしまいました・・・・(;^_^A



三、二人椀久


 大坂の豪商椀屋久兵衛(市川海老蔵)は、遊女松山(坂東玉三郎)に入れあげ、座敷牢につながれています。
松山への恋しさのあまり正気を失った椀久は、松山を探すために牢を抜け出します。まどろむ椀久の前に現れたのは恋焦がれていた松山。二人はしばしの逢瀬を楽しみますが、松山の姿は消え、すべては幻だったと気づくのでした。
 

美しさに圧倒されました。

玉三郎さんファンの友人は、ビデオテープが擦り切れるほど二人椀久を見たそうです。
ゆっくり振り向く姿に、私もため息が出ました。

玉三郎さんの美しさには、「松山は、なるほど、この世のものではない、幻なんだものね」という説得力がありました・・・。

千秋楽にもう一度歌舞伎座に行くので、写真買っちゃいそうです( ´艸`)