加齢なる一族(義姉、私)、二月花形歌舞伎・昼の部を観に行きました音譜


昼の部

通し狂言 心謎解色糸




 江戸の華である鳶の左七(市川染五郎)と、深川芸者小糸(尾上菊之助)は、借金のためにひとつの夜着に二人で袖を通したことがきっかけで恋仲となります。
そして、赤城家の家宝である小倉の色紙が家臣山住五平太(尾上松也)により盗まれて起こる悲劇に巻き込まれてゆきます。

 色紙紛失の罪をかぶる綱五郎(尾上松緑)に恋心を抱く糸屋の娘のお房(中村七之助)は、店を我が物にしようと企む番頭の佐五兵衛の計略により仮死状態になる毒酒を飲んでしまいます。

死んだと思われたお房は墓に埋められそうになりますが、佐五兵衛の企みを知り、お房の死出の持参金を掘り起こそうとした綱五郎に助けられ、一緒に連れて逃げてほしいと頼みます。

 赤城家に仕えていた九郎兵衛(市川染五郎)とお時(中村七之助)は、駆け落ちし、身を持ち崩してからは悪事をはたらいて生計を立てていました。二人は綱五郎に美人局(つつもたせ)を仕掛けますが、ひょんなことからお時が綱五郎のかつての許嫁であることが判明し…。

 恋と野望が絡み合う運命の糸に操られた男女三組の想いは…。


『心謎解色糸』は、1810年に初演された四世鶴屋南北の世話物で、実に41年ぶり、歌舞伎座では初めての上演となんだそうです。
左七と小糸、綱五郎とお房、九郎兵衛とお時という三組の男女が織りなす奇妙な縁で繋がれた恋愛模様を描きながら、赤城家の家宝「小倉の色紙」をめぐって物語は展開し、陰謀、殺人、謎解きなど現代でいうドロドロ愛憎サスペンス!

ひとり二役で、早変わりという演出でより面白くなっています。

残念なのは、出だしのワクワク感に比べ、だんだん面白みが無くなること・・・・。
私ったら鶴屋南北に駄目だし??

でも・・・・。小糸の本当の思いを知って、左七には、もっと後悔してほしかったし、苦悩してほしかったわ(ノ_・。)
何だかこの場面が、さらりと終わっちゃって勿体なかった・・・。
ここは、涙・涙のところでしょ!
左七が単純で、短気なお馬鹿さんで、小糸の死が、報われません・・・。



松也さんの役が大きくて、しかも悪役だからびっくりヽ(*'0'*)ツ

七之助さんの二役、それぞれの役にメリハリがあってGOOD合格

菊之助さん、七之助さん、美しい~ラブラブ

染五郎さんの左七と菊之助さんの小糸が、ひとつの夜着に二人で袖を通すところは、絵の様に綺麗で、ここは見どころ( ´艸`)

仮死状態になる薬が、出てくるんだけど・・・・。
え??ロミオとジュリエット??
同じ展開に、鶴屋南北はシェークスピア読んだのかしら?と驚きました・・・。